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2009年12月10日 (木)

冬の光

まつこです。

毎週、東京と新潟を往復するようになり、新幹線の中においてある広報誌『トランヴェール』を読む機会が増えました。JR東日本の月刊広報誌で、JR東日本管区内の観光地やその歴史などが掲載されています。

Photo_2[毎月、充実した内容の雑誌です。食べる、遊ぶ、みたいな記事は少なく、歴史的背景を深く掘り下げた硬派の記事が多いです]

この『トランヴェール』、毎月、なかなか読みごたえのある内容が組まれています。今月号の特集記事は青森でした。ル・コルビュジエの影響を強く受けた近代建築家、前川國男氏が手がけた建築物が弘前にはたくさん残っているのだそうです。すっきりとした合理的なデザインの建物は、何年たってもモダンな印象を与えます。その建築物をたどりながら、前川氏の建築に対する理念などが紹介されていました。

青森出身の写真家、小島一郎氏については、私はこの特集で初めて知りました。厚い灰色の雲の切れ目から光が差し込む北国の空を撮ったモノクロの写真が掲載されていたのですが、その力強さに思わず見入ってしまいました。雲の下には、厳しい冬の寒さの中で、黙々と日々の暮らしを営む人々の姿が写し撮られています。稲を刈る人々を写した一枚は、解説にもありましたが、ミレーの絵に似ています。あるいはどこまでも続く雪原を歩く人々の姿。自然の荒々しさと、人々の誠実な忍耐力。この写真家は39歳で夭逝したのだそうです。

Photo_3[窓の外も北国の冬の景色です]

ふと車窓に目を転じると、冬枯れした山々の景色が見えました。灰色の雲と雪の積もった山、雲の端にわずかにのぞく冬の陽光。その景色を眺めていると、北の地で老いを迎えている母のことに、自然に思いはいきます。がらんとした大きな家で、一人で暮らす母。今頃はリビングのコタツで背中を丸めて編み物をしているはずです。

その冬の日々にも一筋の光が差し込みますように・・・と車窓から山を眺め祈りました。

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コメント

こんにちは、まつこさん。
新幹線など、しばらく乗っていないので、そういえばそういう雑誌もあったかも・・・・という程度なんですが。
なかなか、読み応えのある内容のようですね。
電車の中って、読書がはかどります。
以前、勤めていた頃は、往復で文庫1冊という感じでした。
最近は、電車に乗らなくなってしまったので、読書時間が減っています(^^;

絵莉さん、コメントありがとうございます。

私、以前は公共交通機関の中では決して眠れなかったのですが、介護帰省をするようになってから、新幹線の中で爆睡するようになりました。心配やら責任から解放された空白の時間で、気が緩むようです。前後不覚で寝ています・・・。本は開くのですが、1ページも読まないうちに熟睡です。

まつこさん、こんにちは~

先月数年ぶりに上越新幹線に乗りましたが、私も「トランヴェール」読みました♪伊達騒動「樅の木は残った」の特集で、知らないことが多かったので興味深く読みましたが・・・東海道新幹線の普通席にはこういう読み物は置いておらず、JR東海は儲かっているはずなのに何故?とその時思いました(笑)

来週から冬本番の寒さとのこと、新潟のお家もまた雪景色となるのでしょうね。。。

翡翠さん、コメントありがとうございます。

伊達騒動の特集記事ですね、私も読みました。細かい歴史的な検証で、なかなか高度な内容でしたね。退職後、各地を旅行する熟年世代を読者として想定していると思われますが、その世代(特に女性)って、向学心旺盛なんだろうなあと思いました。

今日の新潟は雨です。ケアマネさんと初めての面談でした。一つハードルをクリアしました!

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