« コヴェント・ガーデンの『ラ・ボエーム』 | トップページ | あけましておめでとうございます »

2009年12月31日 (木)

雨のハイド・パーク

まつこです。

とても短いイギリス旅行もいよいよ終わりに近づいています。昨晩はロンドンの劇場街ウェスト・エンドでシェイクスピアの『十二夜』を観ました。今のアルバニア、昔のオスマン・トルコのエキゾチックな設定にした演出でした。報われぬ恋に悩むオーシーノやオリヴィアをコミカルな戯画風の演技で演じたため、酔っ払いや道化の登場する副筋のおもしさが引き立たず、少し退屈な上演でした。

昨晩はwomby, cherry夫妻と一緒の観劇。芝居のはねたあとは中華街で中華料理のディナー。芝居の出来は物足りなかったけれど、おいしい食事と楽しいおしゃべりを堪能したロンドンの夜でした。この1年は母の介護と仕事の忙しさの重圧から逃れるように、私は計三度、ロンドンにやってきました。そのたびにロンドン在住のwomby, cherryには観劇や食事をつきあってもらい、すっかりお世話になりました。10年以上前に同僚だったwomby, cherryと一緒に過ごすと、私は30代だった頃の気楽でもっと威勢が良かった頃の気分が戻ってきます。ロンドンで再会するたびに、とても良い気分転換になりました。この場を借りて改めて感謝!

Photo[旅の仕上げは雨の中の散歩]

昨日も今日もロンドンは冬の冷たい雨が降り続いています。旅の最終日、うめぞうは雨のハイド・パークを散歩したいと言い出しました。雨が降ってもウォーキングを楽しむイギリス人のように、傘をさして二人でハイドパークまで出かけました。雨にけむる緑の公園もそれなりにきれいでしたが、体の芯まで冷える寒さです。顔に雨の混じった冷たい風が吹きつけられます。次第に言葉少なくなり、やがて無言で歩く私・・・。その気まずい沈黙に耐えかねてうめぞうが「もう一度Josephに寄っていく?」とおずおずとした調子で聞いてきました。せっかくの旅の終わりを台無しにしないように気を使っているのが手に取るようにわかります。それがおかしくて思わず雨の中で笑いだしてしまいました。冬の寒々としたハイドパークの散歩も、この旅の思い出の一つになることでしょう。

« コヴェント・ガーデンの『ラ・ボエーム』 | トップページ | あけましておめでとうございます »

コメント

まつこさま

『十二夜』、あまり満足の行く出来ではなかったようで、残念でしたね。「戯画風」というのが最近のキーワードなのかもしれません。私はTrevor Nunn 監督の映画版が大好きです。Ben Kingsley 演じる Feste の歌声を聞くたび目がうるうるしてしまいます。

ハイド・パーク、ひと気がないですねぇ、寒そう。
大晦日から三が日にかけて、日本は寒波がやってくるそうです。新潟もまたまた大雪だとか。とはいえ、ロンドンの寒さに比べれば、あたたかく感じるかもしれませんね。ハートを暖めて、気をつけてお帰りください。

こちらこそ、お気遣いいただきながら、おかまいもできませんで大変失礼いたしました。今度お会いするのは多分東京でしょうが、その日を楽しみにしております。

こんにちは、まつこさん
ロンドンに行っていらしたのですね。いいですねぇ~~
先の記事になりますが、
「迷ったときは、自分のことを優先する」というのが、私にはなかなか難しく、この先はたして思い切って旅行に行けるだろうかと、不安に思っていますが、まつこさんを見習って来年こそは旅行に行きたいなと思います。

ロンドンは寒いでしょうね。
どうか、風邪などひかれませんよう。
お気をつけて帰国なさってください。
日本も寒いですが、ロンドンから帰ったら暖かく感じたりして??
良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。

ショウガネコさん、コメントありがとうございます。

そうなんですよね、Trevor Nunnの映画が「決定版!」という感じなので、その印象を超える上演にはなかなかお目にかかれませんね。今回のRSCのもNunnの映画をちょっとパクっているのかな、と思う場面もありました。最後の道化の歌にのせて、サー・アンドルーとかサー・トービー、そしてマルヴォリオが寂しく去っていくんです。

ハイド・パークは他に人の映っていない写真を選びましたが、雨の中、散歩している人や乗馬している人が、それなりの数いました。そぼ降る氷雨の中の乗馬姿、これはこれでイギリスらしい景色でした。

wombyさん、ほんとうにどうもありがとうございました。

東京に戻ったら知らせてください。ご近所に住んでいると、ついつい会う機会が減るのですが、森の、emma、兆徳・・・などなどご近所グルメをぜひ一緒に楽しみましょう。cherryさんにもよろしく!

絵莉さん、コメントありがとうございます。

親の介護にさく時間が増えてくると、「たまには逃げ出したい」という気持ちも強くなるのですが、一方でそういう欲求を封じ込めてしまう心理が働きますね。自分のやりたいことをやるのに、かなり勇気や決断力がいるし、旅行中もあれこれ気になるし・・・。でもそれでも出かけてよかった、という実感です。絵莉さんも今年はお父様のショート・ステイなどを積極的に活用されて、ぜひ自由になれる機会を作ってください。若返った気分になります。そこでチャージしたエネルギーをまた親のために使ってあげればいいんだと思いますよ。

ロンドンは寒かったけれど、新潟の寒さはその比ではありません。冷凍庫みたいです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 雨のハイド・パーク:

« コヴェント・ガーデンの『ラ・ボエーム』 | トップページ | あけましておめでとうございます »