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2009年11月26日 (木)

甘エビの殻むき

まつこです。

土曜日に仕事があるため、今週は木曜の晩、授業を終えてから新潟に来ました。日曜の夜、東京に戻ったので、中三日での登板です。今月もJR東日本ビュー・カードの請求書を見てタメイキ・・・。「遠距離介護の交通費は所得から控除する」という案を民主党政権にぜひご検討いただきたいです!(航空券は遠距離介護割引というのがあるらしいです。)

Photo[今日の夕飯のおかずは山盛りの甘エビ!]

新幹線に乗る前に実家の母に電話をすると、お夕飯のための買い物はしたとのこと。娘のために買い物をしておこうと、バスに乗って出かけたようです。その前向きな気分や行動力は非常に良いことなのですが、母の買い物でちょっと困ったことがあります。

母は私のためにしばしば鮮魚類を大量に買っておいてくれるのです。「東京ではマンション暮らしで焼き魚は臭いがこもるから作らない」「新潟は魚がおいしい~」などと私たちが言うのを、母は覚えていて、新潟の実家に戻ったときにはぜひ魚を食べさせようと思うらしいのです。しかし母は魚を料理することはしなくなりました。今晩もカボチャ煮て、ホウレンソウ茹でて、ご飯を炊いて待っていてくれました。でも魚は私が来るのを待って、冷蔵庫の中にそのまま入れてあります。

この魚がだいたい尾頭つきなんです。丸のままの魚なんで、あれこれ処理しないと食べられません。仕事終えて、新幹線でようやくたどり着いて、夜遅く、台所で包丁持って魚をさばくわけです。かなーり、めんどくさいです。そもそも私は魚のさばき方なんか知りませんでした。舌平目のときは、どうやったら皮がむけるのかわからず、悪戦苦闘しました。

今晩はアジ1尾、サンマ2尾、殻つき甘エビ1パックが私を待っていました。量の多さも問題ですが、甘エビの殻むきがめんどくさい!小さくて身が柔らかいから焦るとすぐにちぎれてしまいます。お腹ペコペコの状態で、一尾ずつそっと殻をむくのはかなりな苦行です。

「あなた、甘エビ好きなのよね~。私いらないから、全部食べてね」という母の愛情あふれる言葉を聞きながら、甘エビをむく私。かなり悲喜劇的状況です。

いや、確かに佐渡で採れた甘エビ、おいしかったです。パリパリの海苔の上に、炊きたてのコシヒカリ、その上にピンクに光る甘エビをのせて、筒状に丸めてほおばる・・・。うん、確かにおいしい!その様子を見てニコニコしている母。

「わざわざお魚を買いに行かなくてもいいわよ」とか、「お店の人に下ごしらえしてもらってね」とか、「お魚たくさん一度に買うと鮮度が落ちちゃうからやめて」とか、何回か言ったことがあるのですが、認知症なのでそういうのは覚えられません。しかし「まつこは甘エビが好き」「新潟のお魚はおいしいと言った」というのは深く記憶に刻みこまれています。愛情と結びついている情報は忘れないのです。

この分では、今年の冬、あと何回かは、甘エビの殻むきをすることになりそうです。吉田健一が新潟の甘エビをいたく気に入っていたそうです。白ワインと合うと随筆に書いていたはず。次回に備えて、冷蔵庫の中に白ワインを一本入れておくことにしましょう。

それにしても、母の愛と甘エビは、(どっちもちょっとめんどくさいけど)味わい深いものです。

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コメント

英国では魚のおろし方から何から、まずネットに訊いてみる私です。甘エビの殻の剥き方。ありました。

http://minisetu67.fc2web.com/ebikara.html

予想通り、キッチンバサミを使うようです。腹から尾までまっすぐ切って、尻尾の付け根を少し切る。あとは尻尾のヒレの部分ととがった方を持ってひっぱる。片手でヒレを持ち、もう片方の手でとがった方を持つ。

これでツルリとむける、とのことです。

車エビ・大正エビ・ブラックタイガーエビでもOKなんですって。やってみよう・・・。

すみません。再び。
先ほどのページに
「甘エビは殻がやわらかすぎてダメです。」
とありました。最後まで読めっ!<自分

でも、それでもハサミを使ってみたい私・・・。

またまた登場。
やはり、甘エビの殻剥きは面倒なものなのだということをネットで確認。
でも美味しそうなページ発見。
http://blog.eihokaku.net/?eid=20540
殻は、味噌汁?

wombyさん、コメントありがとう。

氷見温泉の女将と板前さんのページ、参考になりました。卵をかかえた甘エビは、どうやったらうまく卵を分離できるのか疑問だったのですが、これで解決。

この女将も書いているように「無理すると、尻尾が切れたり」するので、「そーっとそーっとむいていきます」という丁寧さが求められるんですよねー、甘エビの殻むきって。「早く食べたい!!!」と空腹状態で焦ってやると、尻尾どころか胴体がぶちっとちぎれてしまいます。

このページで甘エビが「性転換」することも初めて知りました。買ってくるとき1パック全部メス、あるいは全部オスなので、どういう生態なのかなあ?と疑問だったのです。昨日のはオスでした。甘エビの卵ってそれほどおいしいとは思えないので、私はオスのほうが手間が少ないので好きです。

いつか新潟に食べにいらしてください、甘エビ。

まつこさま

愛情と結びついた記憶は忘れない、というところ。胸キュンです。
甘エビ剥きは大変だったでしょうね、と思いながらも、お母様のにこにこ笑顔はとても嬉しいですね。
まつこさまのおいしそうな顔、きっとお母様がいつも楽しみにしてらっしゃるんだと思います。

それにしても、豊かな海の幸! うらやましいですぅっ

ショウガネコさん、コメントありがとうございます。

老いても、誰かを喜ばせたい、そして感謝されたい、という気持ちだけは残るみたいですね。実家に帰ると、私はむやみに「ありがとう!」を連発しています。
しかし、これから寒くなると甘エビの殻むきはさらに指先が冷たくていっそうめんどくさいですよ。ま、「働かざる者食うべからず」は甲殻類を味わうためのの鉄則ですね。

こちらにも、こんばんは。
甘エビって、昔は冷凍物しか東京では売っていなかったのですが、新潟に赴任していた叔父が、何より甘エビの美味しさに感動して、どうしても兄(うちの父)に食べさせたいと、早朝、市場で甘エビを買って氷に詰めて、その足で実家に持って来てくれたことがありました。
かれこれ35年くらい前の事。
その甘さに感動したのを、今でもよく覚えています。
あまりに甘くてお醤油をつけるのがもったいなくて、そのまま何もつけずに食べましたっけ。
美味しかったなー。
やっぱり今でも現地で食べるのが一番おいしいのでしょうね。

hiyokoさん、コメントありがとうございます!

確かに地元の甘エビは濃厚な甘さが違います。舌ざわりもねっとりした感じですし。叔父様が氷詰めにしてでも、ぜひ食べてもらいたいと思ったのも、うなづけます。

私もしばらく食べていなかったのですが、母の世話をしに新潟に通うようになってから、地元の甘エビに再会。改めてこのおいしさを再認識しました。うめぞうもおいしいと驚いていました。(その前に、しっかり殻むきに協力させました!)

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