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2009年11月29日 (日)

スーザン・ボイル

まつこです。

昨日の土曜は仕事、夜は知人宅でワイン・パーティ、帰宅は午前1時過ぎでした。ちょっと二日酔い気味のぼーぅっとした頭で、スーザン・ボイルのデビュー・アルバムI Dreamed a Dreamを聞いてみました。

Photo[1曲目のWild Horsesは意外な感じ。聖歌How Great Thou Artのソロの歌い出しでは心洗われます(あとから出てくるコーラスがちょっとうるさい)。私のは安い直輸入番なので日本版のボーナス・トラックはついていませんが、「翼をください」って英語で歌ったんでしょうか?]

ローリング・ストーンズやマドンナの曲のカバーから、聖歌まで、ピアノ伴奏に控えめなオーケストラ演奏をかぶせたアレンジで並んでいます。売上初日に13万枚以上売れたとか、1週間で40万枚が売れる見込みとか。

イギリスのアマゾンではプロモーションのためのビデオ・クリップが見れます。一躍話題になったタレント発掘番組での模様や、スコットランドの景色や、教会でひざまづき祈る姿など、モノクロ・タッチで編集してあります。最後は「夢をあきらめないことを世界中に気づかせてくれた女性」というナレーションで締めくくられます。

こういうわかりやすい物語を少し批判的に見るCD評や記事などもありますが、メディアの発信する様々なコメントが、自ら作りあげた"SuBo"という虚構の中に吸収されて、SuBo物語がますますふくらんでいくといった様相です。

英紙『タイムズ』では11月20日に音楽評論家のボブ・スタンリーが「俗っぽい寄せ集め、Wild Horsesのカバーだけがちょっとまし」(uncomfortable package that rises above oddball kitsch with her take on Wild Horses)という手厳しい評を出したかと思うと、数日後にはその辛口コメントを引用しながら、「意地悪な批評家だって彼女の声には特別な素晴らしさがあると認めるだろう」(Wild and eccentric but Susan Boyle lets her voice do the talking)と持ち上げる記事が出ました。さらにその数日後には、スーザンをスーパー・スターにするためいかに強力な"Team SuBo"が編成されているかを解説しています。ジョージ・マイケルを何度もスキャンダルの危機から救った辣腕マネージャーのアンディ・スティーブンズがチームを率いているのだとか(The man who turned Susan Boyle into a superstar — and it’s not Simon Cowell)。

『タイムズ』ってこんなに芸能記事が多かったのかしら、という感じですが、『ガーディアン』だって同じような調子です。話題を作り、その話題を食い物にしながら、さらにその話題をどんどん膨らませていくマス・メディア。

そんなメディアでの喧噪をよそに、スーザン・ボイルの声はあくまでイノセント。透明で、ときどき震えそうになるもろさと、スコットランドの自然を思わせるような伸びやかさがあります。この声でスコットランドやアイルランドの民謡や古い歌を集めたアルバムなど作ったら、次のヒット作になるのではないかという気がします。強力なマネジメントとプロデュース力を誇るTeam SuBoがそんな企画をたててくれないかなあ、などと思いながら聞いています。

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コメント

こんばんは!
たまたま昨日ラジオで聞きました、スーザン・ボイルの「翼をください」。
英語でしたねー。
きれいな声でしたよ。
このCDが出ているのを知らなかったので、一瞬、サラ・ブライトマンが歌っているのかと思いました。

まつこ様

私もスーザン・ボイル聴いてみたい!と思い早速Amazonで注文しました。そのあとよく読み返したら、輸入版には「翼をください」が入っていないのですね。あわてて輸入版のほう注文しちゃいました。

でも聖歌とか聞きたい気分なので届くのが楽しみです。

hiyokoさん、コメントありがとうございます。

そうですよね、英語ですよね、もちろん。あの澄んだ声は「翼をください」にあっているでしょうね。スコットランドの雄大な自然を思わせるようなのびのびした声ですよね。緊張感なく聞けるのでドライブの時のBGMなんかにいいですよ。

しょうさん、コメントありがとうございます。

Silent Nightが入っていますし、クリスマス近くに聞く一枚としていいですよ。スーザン・ボイルって教会の聖歌隊で歌っていたそうです。素直な歌い方で、ラブ・ソングでも聖歌のように聞こえます。

☆まつこさまっ

いやああーっ、
スーザンのことすっかり忘れておりましたが(ひーっ)

こんな記事を読ませていただくと、
もう買うしかありませんっ。

あの衝撃のステージで、涙したわたくしですが、
ほんまに彼女のイノセントヴォイスに、我が人生のええ加減さを反省させられるものがありました(笑)

スーザンにJMの凄腕マネージャーがついたら、
もう怖いものなしですよね。

それにしても、このジャケット写真のスーザンの笑顔に、
あのときの田舎のおばさんの面影はもう、ないっ(ひーっ)

おっしゃるとおり、次は、アイルランドの民謡なんかを歌ってほしいのですが、わたしは彼女のクリスマスソング集が欲しいです。
ちなみにまつこさんのお気に入りアーティストのクリスマスバージョンは何でしょうかっ?
わたしは超古いですが、やっぱし、シナトラさまでございます~。

☆マダムっ、ようこそ。

Simon Cowellがプロデュースして、I Dreamed a Dream: The Susan Boyle Storyという1時間のドキュメンタリー番組をアメリカで放送するんだそうです。あのBGTの大騒ぎのあと、情緒的に不安定な人間をマスメディアが餌食にしたというような批判もだいぶありました。そうだよねー、あまり騒いではいかんぞ、という理性的分別とともに、そのドキュメンタリーもちょっと見てみたいと思うミーハーな私・・・。スーザンの声、確かにクリスマス・ソングに合う声ですね。

ちなみに私のお気に入りのクリスマス・ソング集はカーペンターズの『クリスマス・ポートレイト』。シナトラさまほど古くはありませんが、これも相当時代ものです。

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