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2009年10月31日 (土)

菊づくし

まつこです。

今日の新潟は快晴。ウメマツ二人は母を連れて紅葉を観に出かけました。ローカル線を乗り継いで降りたったのは弥彦駅。駅舎が神社を模した造りになっています。

Photo[派手かわいい駅舎です]

Photo_2[越後平野もかすんでいます]

弥彦は越後平野に突如そびえている高さ600メートルくらいの山です。ロープウェーで山頂まで登れます。山頂から佐渡が見えることを期待して出かけたのですが、残念ながら今日は気温が高すぎたのか、霞んでいて見えませんでした。

Photo_3[頂上で記念撮影]

紅葉はちょうど見頃を迎えていました。母は久しぶりの外出です。「お天気が良くていいわねー」と何度も繰り返します。こういうポジティブな内容の発言なら、100回連続で繰り返されても、聞く方はイライラはしません。

Photo_4[佐渡が見えず残念。でも紅葉はきれいです]

Photo_5[これが回転展望塔]

頂上には「展望レストラン」「360度のパノラマが眺められる回転展望塔」「お土産屋さん」などがあります。回転展望塔に乗ってみましたが、中でヘンテコな演歌と民謡の間みたいな音楽が流れ続けていました。昭和の匂いの残る観光地という感じです。こんなのないほうが自然の景観をじっくり楽しめる気がするのですが・・・。ちなみに料金は一人1000円。

Photo_6[杉の森の中はひんやりとした空気ですがすがしい気分になります]

山を降りると深山幽谷。深い森です。その森の中に弥彦神社があります。万葉集でも歌われている古い神社だそうです。なかなか堂々とした構えの神社です。

Photo_7[このピンクのラビット・ファーのベスト。10年くらい前にロンドンのJosephで買ったものです。わたしは気に入っているのですが、うめぞうからはマタギ・スタイルと呼ばれています]

Photo_8[菊祭りの準備が整った境内]

弥彦神社では明日から恒例の菊祭りだそうです。今日はすでに準備が整っていて、色とりどり、多様な形に仕立てられたたくさんの美しい菊を鑑賞することができました。

Photo_9[ずらりと並んだ菊]

Photo_10[盆栽の菊は可愛らしくて繊細な芸術作品のようでした]

Photo_11[菊の和えもの]

神社の周りには温泉街が広がっています。その中の一軒の料理屋さんでお昼ごはんを食べました。最初に出てきた和えものも「菊」でした。シャリシャリとした歯ごたえでおいしかったです。

この日帰り小旅行を提案してくれたのはうめぞうです。私は実はちょっとめんどくさくて、ためらっていました。「三人で出かける機会はあまりないよ。良い思い出になるよ」と言ってくれたのですが、わたしは「良い思い出っていったって、本人はきっと忘れちゃうよ。『思い出作り』って介護者の思い入れという面が強いからねー。なんてったって認知症なんだから、思い出作りは難しい・・・」とかなんとかグズグズ言っていたら、「そういう発想はマルクスかウェーバーだ!」と言われてしまいました。なんだかよくわからないけど、婿殿の優しさを唯物論的に否定するのは良くないと思い、しぶしぶ重い腰をあげて出かけることにしました。

いつも家にいるのが一番いいわ、あまり出かけたいとは思わないと言っていた母が、今日は「あー、よい一日だったわねー、出かけてよかったわ」と、何度も何度も言っています。しばらくすると弥彦に紅葉を見に行ったなんてことは忘れてしまうかもしれませんが、それでも楽しかったと、今この瞬間に思うことが貴いのだと、改めて思いなおしました。記憶は色あせ、消えていきます。残される記憶の量の集積ではなく、それぞれの瞬間の幸福感をこそ尊ぶべきなのでしょう。そのことに気づかせてもらった一日でした。

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コメント

おはようございます。
お母様、お誕生日おめでとうございます。
素敵な週末だったようで、お母様には最高のプレゼントですね。
プライドの高い人はそういう受け答えをするのかと、とても興味深かったです。

さて、弥彦!
こんな素晴しい眺めのところだったのですね。
我が家がいつも購入しているお米が弥彦村のものなのです。
お値段もあまり高くなく、なかなか美味しいんですよ。

そして、ピンクのファーベスト!
とっても素敵ですよ!
ウチも毛皮物を着るとマタギと言われます。
男性ってあまり好きじゃないですねー、毛皮物。
毛皮のバッグとか。
女性はどうして好きなのでしょう・・・。(笑)


まつこさま

お母様のお誕生日、おめでとうございます。

交通の便が良くなったとは言え、新潟まで通うのは本当に大変ですね。頭が下がります。
お母様は新潟で普段はお一人ですか? まつこさまの帰郷をさぞ心待ちにされていることでしょう。ご家族でのプチ旅行など、お母様だけでなく、まつこさまの気分転換にもなりますように。

さて、弥彦神社、すてき〜〜〜!
こういう日本の風景、見たかったんですよ。
まだまだ捨てたもんじゃない、とホッとします。
あ〜、私も紅葉見に行きたいな。

hiyokoさん、コメントありがとうございます。

母は「うめぞうさんと弥彦に行く」と楽しみにしていたようです。良いプレゼントになりました。

広々とした越後平野は「大穀倉地帯」という景色です。そこの弥彦村のお米なら美味しいでしょうねー。弥彦の近くにはワイナリーもあります。そのワイナリーに温泉とエステを楽しめる宿泊施設ができたのだそうです。ちょっとそそられています。

hiyokoさんも「マタギ」って呼ばれているんですか?動物愛護団体の視線はやや気になりますが、夫の嘲笑など意に介さず、着続けましょう。温暖化しているとはいえ、寒い冬にはあったかくてゴージャスな毛皮がいちばん!

ショウガネコさん、コメントありがとうございます。

いやー、それほど親孝行でもなく、週末にやれることだけやって、あとは東京で仕事と自分の快楽のために生きています。さらに気分転換に時々日本脱出も試みていますし・・・。

弥彦神社は清澄な雰囲気でなかなか良かったです。でも弥彦山頂上の回転展望塔は、「?!?!?!」でした。女剣劇の効果音楽みたいなのがずっと流れていて、興ざめなんです。日本の観光地、なんとかしたいものです。

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