錦秋
まつこです。
昨夕、授業の後、同僚のゴーギャンに上野駅まで車で送ってもらい、新潟に帰省しました。事務職員の方にも、「これからご実家に帰省ですか? お気をつけて」と声をかけてもらいました。同僚たちの協力や理解は、気分がせっぱつまっているときに、非常にありがたいものです。
[秋の青空は気持ちがいいです]
今朝の新潟は一片の雲もない秋の晴天。たいへん気持のよい一日です。鉄錆び色、濃い赤、オレンジ、黄色・・・庭の木々の葉の色が、青空に映えてきれいです。母の調子は、明らかにお天気に左右されます。こんな快晴の朝は、「この調子なら認知症とは気付かない」というレベルにまで、言動がしっかりとします。
[母も青空と紅葉を見上げています]
そうなるとママ・スイッチがオンになるので、発言が妙に冴えます。母のお使いで銀行に出かけようとしていた私に、母が声をかけました。
ママ:あなたも大変ねぇ。こんなふうに東京とここを往復して、仕事と親の世話ばかりに明け暮れていたら、あなたがボケちゃうわよ。
思わず一瞬絶句した後、私は笑いが止まらなくなってしまいました。いやー、まことにその通り。母も自分の言ったことの可笑しさに苦笑いしていました。
ママ:ボケるっていうのは、つまりね、こんな田舎で刺激のない生活をしていると感覚が鈍くなるっていうことなのよ。え?海外に旅行に行きたい?そうそう、どんどん出かけたほうがいいわよ。本だけ読んでいたって吸収できるものは限られているんだから、学生に与えられるものも少なくなるわ。体が動くうちにどんどん行動しなさい。
[庭の掃除をする母]
いやはや、こうなると絶好調です。これもお天気の良さのおかげでしょう。私が銀行から帰ると、せっせと庭の落ち葉を掃除していました。
あとひと月もすると、新潟は鉛色の雲に厚く覆われた冬になります。厳しい季節の前に、穏やかな秋の日のありがたさを、しみじみと実感した一日でした。今日の母の明るい笑顔と秋のきれいな青空を、しっかりと胸に刻んでおきたいと、心の中のシャッターもしっかりと切った錦秋の一日です。
[昨晩は二人分のお弁当を買ってきて夕食にしました。お弁当の中にも紅葉がはいっています]
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コメント
お母様、絶好調ですね。
良いお言葉です・・・じーんと来ました。
私も海外旅行行きたいです。
介護ばかりしているとボケてしまう、というのは、なんか実感できます。
先日、久々に友達と話していて、物の名前が全然出てこないんです(^^;
父なんかと話していて、正確に物の名前なか言わなくて良い生活なんで、ホントにボケてきたんじゃないかと、ちょっと不安でした。
脳トレーニングしなきゃーって感じですよ。
投稿: 絵莉 | 2009年10月23日 (金) 17時47分
絵莉さん、コメントありがとうございます。
最高の脳トレは「笑うこと」でしょうね。たとえ作り笑いでも脳に良い脳内物質が分泌されるのだそうです。お互い、笑う時間を作りましょうねー。
母、朝は絶好調でしたが、夕方になると・・・
ママ:「おかしいわ! 引出しの中のお金が急に増えている」
まつこ:「ママ、それは私がおろしてきてあげたお金だよ」
ママ:「銀行に行った?いつ?」
うーん、やっぱり認知症。
投稿: まつこ | 2009年10月23日 (金) 19時21分
まつこさん、こんにちは。
青い空と色づいた葉が綺麗ですね~
お母様のボケ発言、私も笑っちゃいましたが、そのあとで人生の先輩としてのお言葉、素晴らしいと思います。
たとえ長続きしなくても、その時その時のお母様のお言葉は心からのまつこさんへの贈りものですね。
お母様との「今」を、たくさん心に刻んでくださいね。
そういえば、以前「ボケ連鎖」という本を読んだことがあります。
認知症患者を介護している身内や近しい人が、相手にあわせて生活していくうちに呆けの症状が出てくる、というような内容で実例をいくつか紹介していたような・・・(゚ー゚;
投稿: 翡翠 | 2009年10月24日 (土) 16時35分
翡翠さん、コメントありがとうございます。
確かに認知症の介護は精神衛生に悪いですねー。イライラ苛立ち、グッと我慢、しょんぼり諦め、あれこれ心配・・・どれも負のエネルギーが脳にかかっている実感があります。
笑顔やユーモラスな発言というような良い面だけ見て、いやなことは積極的に記憶から切り捨てる、というような意識が必要ですね。まずは自分の健康第一と呪文のように唱えています。健全なエゴイストになる「努力」も必要ですね。
投稿: まつこ | 2009年10月24日 (土) 23時09分