« おひとりさまのファスト・フード | トップページ | 家訓 »

2009年10月10日 (土)

秋の夜

まつこです。

うめぞうと一緒に新潟に来ました。先週、仕事と風邪でこれなかったので、中11日あけての帰省でした。新潟はもう肌寒く、庭の木の葉も紅葉し始めています。寒がりのうめぞうは、そろそろ暖房がほしいと言っています。

Photo[庭の木の葉も赤く色づき始めています]

10日以上来ないと、その間に火災保険の更新手続き、年金の振込通知、各種振替通知などの郵便物が届いています。いつもは数日以内に私が来て、必要な手続きがあればしてしまうのですが、しばらく来なかったので、母は自力で処理しようと試みたようです。

しかしだんだん書いてある内容が理解できなくなっているらしく、お金が振り込まれたという通知を持って銀行に行き、払込の手続きをしかけてしまったようです。整理してしまっておいた通帳やら証書やらもあれこれ出してごちゃごちゃにしてしまいました。

2年前に初めて認知症の診断を受けたときに、「火とお金の管理にまずは気をつけてください」とお医者さんに言われました。火の方は、暖房をオイルヒーターにしたり、自動消火装置つきのガス台にしたり、急ぎ対策を講じたのですが、お金の管理の方はなかなか難しいです。親の介護を経験した人たちから、「通帳は本人から頼まれるまで取り上げないほうがよい」と聞いています。良かれと思って管理してあげようとしても、老いた親は子供に通帳を取られたと思ってしまうというのです。

各種の売り込みや営業への対応も悩ましいところです。牛乳の宅配はすでにひとつお願いしているのに、しつこい売り込みに負けて、別のメーカーの乳製品の宅配を契約してしまいました。「ひとつは私のぶん、新しく取り始めた方はまつこの分」と母は言っています。牛乳やヨーグルトくらいなら良いのですが、最近は不動産業者が来ることもあるようです。「庭にアパートを建てないか」とか、「土地と家を売らないか」と聞かれたそうです。宗教の勧誘も厄介です。今のところ牛乳屋さん以外は、母は警戒心をむき出しにして対応して、事なきを得ていますが、これから不安ではあります。

今の母は、自分のお金は自分で管理するものだという自立心と、いろんなことがだんだんわからなくなってきたという不安の間にいるようです。それでも今日は娘と婿殿がやってくるというので、バスに乗って買い物に出かけました。婿殿によいところを見せようとしてか、新しいセーターなど自分用に買ってきていました。新潟産の甘エビなんかも買っておいてくれました。娘夫婦がやってくるのを楽しみに買い物に行くという気持ちがある間は、ぎりぎりまで「ママのお金はママのもの」という自尊心を傷つけないようにしながら、注意深く見守るしかないと思っています。

Photo_2[新潟の味、甘エビ。うめぞうが今日は殻むきを手伝ってくれました。鯛も地元のものです]

新潟の秋から冬へかけての味覚、甘エビ。もっちりとした舌触りと濃厚な味で美味しかったです。私のお気に入りの地酒「吉乃川」をぬるくお燗して飲むうちに、まあ、なんとかなるさ・・・と、ほろ酔い気分に、しばし不安は忘れた秋の夜でした。

« おひとりさまのファスト・フード | トップページ | 家訓 »

コメント

まつこさま

お金にまつわることは難しいですね。
私の母も、はじめのころ通帳を自分から私に預けたのですが、数日後に「なぜ私の通帳をとりあげるの?」と泣かれました。
今はもうすっかりお金のことは私にまかせてくれるようになりました。
でも、先々月の退院後、保険の請求をしなきゃと思ったらしく(一応私が手続きしてるのですが、私の対応がおそいので・・・。)、保険証書などの書類を引っ張り出してぐちゃぐちゃにしていました。

各種の売り込みも困ります。
うちの母は一人で家にいるとさびしいのか、売り込みの人を家に上げてしまうことがあります。
十万円ぐらいの化粧品セットを売りつけられそうになりましたが、手続きのまえに母が私の携帯に電話してきたので、電話で私が断ることができました。

毎日、食材宅配を利用しているのですが、いつもの分以外に注文した覚えのないものが5千円分も届いたこともありました。
配達の方は「お母様が注文されたました」と言いましたが、もちろん母は憶えておらず、真相は藪の中です。その後は私が注文管理をするようになりました。

不安のタネはつきませんね。
何かあったらどうしようと心配ばかりしていたら、何もできなくなるので、未然にふせぐことも大事ですが、何かあったときにどう対応すればよいのかを学んでおかなくてはいけないなぁと思う今日この頃です。

こんにちは、まつこさん。
お金のことは難しいらしいですねぇ。
父は、幸いにして、もともとお金の管理をしない人だったので、その点は苦労せずにすんでいます。
でも、お金の管理をしている母がちょっと怪しくなってきているので、なんとかしないとダメかなぁ・・・と思っています。
何度も銀行に行ったりするし、色々な公共料金の振り込みを自動引き落としにしたりする手伝いをして上げた方がいいのかな、とか思っています。

高齢者を狙った売り込みは困りますね。
もし、万が一、契約してしまっても、すぐ対応すれば解除とかもできるかもしれないですし、こまめにチェックしておくのがいいかもです。
弁護士の知り合いならいっぱいいますよ~~(笑)

しょうさん、コメントありがとうございます。

そうそう、母も話し相手がほしくて、ついつい業者の人をつかまえて長話しているようです。インターネットの光回線のセールスの電話の相手に、「私なんか、なんにもそういうことはわからないので・・・でも、娘が週末におりますから・・・ええ、私がなんだかおぼつかないものですから、娘が帰ってくるんです・・・ええ、ここにも娘がつけた機械(注:モデムのこと)があって・・・なんだかランプがついたり消えたりしています・・・あ、ついた! あら、消えたわ・・・これがなんだかわからないんですけど・・・私はコンピュータは人がやっているのを見てもうんざりで・・・娘にこちらから連絡させましょうか? あら、よろしいですの? 電話番号だけでもうかがっておきましょうか?・・・」と、延々話していました。電話の向こうにうんざりした顔の営業レディがいたはずです(笑)。

おっしゃる通り、事前の心配より、事後の対応のほうが現実的ですね。心配してもきりないですしね。

絵莉さん、コメントありがとうございます。

では、いざとなったら弁護士のご紹介、お願いします(笑)!
しかし、家を買ってくれる人がいるのであれば、売ってそのお金で老人ホームにでも入ってくれれば、かえって安心というのが、実は娘の本音。この週末は「あれ、あれ・・・あれはどうなったかしら?」というのを一日に20回くらく聞かれています。「火災保険の更新手続き」のことです。もう、かなりうんざりなので、母が「あれ、あれ・・・」と言い出した瞬間に、「もうすませたっ!」と切り返しています。安い値段で買いたたかれても構わない、誰かこの家買ってくれー、という気分です、今は。

オイルヒーターは火災の心配が無くなるので安心ですね。 安全対策された家にすることが、一番大事だと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 秋の夜:

« おひとりさまのファスト・フード | トップページ | 家訓 »