« 妻が生き返ったら思わず逃げた! | トップページ | 空き家だらけの通り »

2009年8月16日 (日)

モザイク都市

まつこです。

ブリティッシュ・ライブラリーのトイレで、「あらー、私と同じように眠そうな顔した人がいると思ったらまつこさんじゃない!」と声をかけられました。学会の仕事でしばしばお世話になっているK先生でした。この時期のブリティッシュ・ライブラリーは、日本から夏季休暇を利用して資料収集や研究に来ている大学教師が相当数います。「夏休みが長くてうらやましい仕事ですね」とよく言われますが、夏休みの間に勉強もしなくちゃいけないわけです。

というように図書館通いの数日を過ごしましたが、今日の夜からまつこは休暇モードに切り替えです。ロンドン在住の友人womby, cherry夫妻と『ポルノグラフィ』という芝居を観ました。差別や孤独などそれぞれの生活を抱えた数名のロンドンの住民のモノローグや対話の断片が重なりあい、そこに2005年のロンドン・オリンピック開催決定とその数日後の同時爆破テロという背景がかぶさってくるという芝居です。

「だからなんなんだ?」「中途半端」「素人くさい」「だめじゃん」など、芝居が終わったとたん3人が口ぐちにこきおろし始めました。あまり面白くなかった芝居のあと、あれこれ文句を言うのも観劇の楽しみの一部です。芝居の前にパブで一杯ひっかけていた私たちは、非難の舌鋒も鋭くなりがち。

Photo[再会を祝しタパス屋で乾杯!]

さらに場所をタパス屋さんにうつしワインで乾杯。「最近ロンドンの芝居はもうひとつ面白くない」という話をしながら、あっというまに2本目に。ほどよく酔いが回ると、「じゃあ、もう一軒パブにでも」ということになります。

学生や旅行者の多いパディントン駅近くから、アラブ人街を通り抜け、ハイドパークの横を通ってメイフェアのパブまで歩いてきました。すっぽりと黒いベールで全身を覆った女性たち、男ばかりの客が水パイプを吸っているカフェ、いたるところにアラビア文字の表示。ここがロンドンだということを忘れてしまいそうなほど中東色の濃いエッジウェア・ロード界隈。そしていかにもロンドンらしいハイド・パークと高級ホテルと大使館の建ち並ぶメイフェア。20分も歩けば、街の表情がガラリと変わります。日本大使館のあるピカデリーまで出ると、肌をむき出しにした若い女の子たちがお酒に酔って、ヨタヨタと危なっかしい足取りのハイヒールで歩きながら、嬌声をあげています。異質なものが寄せ集まったモザイク都市ロンドンの様子は、今日は芝居より散歩で見ることができました。

« 妻が生き返ったら思わず逃げた! | トップページ | 空き家だらけの通り »

コメント

こんにちは、まつこさん。
遠い異国の地で、お友達に声をかけられる、って素敵ですね!!
たとえ、夏休みの宿題(?)の最中だったとしても。
学校の先生は大変ですよね。生徒より確実に勉強量が多いですよね。
大学の先生の書いた本の中で、「試験にあたって、一番勉強をしているのは教師だ」とありました。

休暇モード、お楽しみください~~

絵莉さん、コメントありがとうございます。

絵莉さんのほうは大変でいらっしゃるのに、こちらはのんきな記事ばかりで、恐縮です・・・。せめて宿題くらいちゃんとやろうと思います。

そうそう試験って、いやなんですよ。学生は答案1枚書けばいいだけだけど、こちらは200枚くらい採点しなくちゃいけないし。それが何科目もあって。私の勤めている大学では「採点表」を出すと確認スタンプがもらえるんですが、スタンプ押された紙をひらひらさせながら、「わーい、終わったぞー」と思う瞬間が一番うれしいです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: モザイク都市:

« 妻が生き返ったら思わず逃げた! | トップページ | 空き家だらけの通り »