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2009年6月21日 (日)

一日だけのいのち

まつこです。

グッスン・・・weep。卵からかえったばかりの鳥の赤ちゃんが、カラスに襲われてしまいました。昨日、昼間、庭で様々な鳥の猛烈な鳴き声が聞こえていました。ふと見ると、大きなカラス一羽が小さな鳥を追い散らしています。不穏な気配に、私と母は時折ガラス越しに巣をのぞき、小さな黒いまるでイモムシみたいなヒナが動いているのを見ては、安堵していたのですが。

Photo[空っぽになった巣。さびしい・・・]

夕方近く、私がちょっと買い物に出て帰ってくると、家の前の電線にカラスが一羽止まっています。じっと我が家の玄関の方を凝視しているので、「ヤバイ!」と思ったその瞬間、カラスは一直線に玄関わきの南天の木を目指して、急降下しました。あわてて走り出す私。巣にくちばしを入れているカラスを見て、「コラーッ」と近所に響く大声で叫んでしまいました。

親鳥が餌をとりに出る留守を狙っていたようです。まさに空き巣です。ステルス戦闘機のように黒い大きな鳥が、無力なヒナを襲う現場を目撃して、まつこの動揺は激しく、「ママー、鳥の巣がカラスにやられたー」と叫びながら、家に駆け込みました。逐一を聞いた母は、「カラスって自分が良ければそれでいいと思っているのかしら。なんて身勝手なのかしら」と、きわめて人間的に憤慨しました。やがて「命があるということは、日々、つらい思いをすることなのね」と悟ったように言い出しました。

日頃威張っているわりに、気の弱いまつこ。カラス襲撃の場面を思い出すたび、胸がドキドキして手が震えてきます。電話で報告を受けたうめぞうは「かわいそうだけど、それが自然の厳しさだ。食物連鎖だ。科学者の目でちゃんと観察することが大切だ。鳥だって虫を襲ってヒナに運んでいたんだから」と言いました。わかっちゃいるけど、弱肉強食の不条理さに接し、梅雨の合間の明るい青空を眺めても心重く、今も涙目になっております・・・。

しかし感傷にひたりつつも、日曜日は明日の講義の準備し、母のために買い出しをし、数日分の食事の支度もしなければなりません。さらに資源ゴミ分別問題も改善を図るべく、工夫の必要もあります。とりあえず母の苦手な「ペットボトル」に関しては、専用の箱を作り、回収の曜日を書いておきました。これでうまくいくといいのですが。

Photo_2[自作のペットボトル回収箱]

これから冷蔵庫にある鶏肉を料理せねばなりません。気分は複雑です。今回は自然界の厳しさを学習した週末介護帰省でした。

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コメント

あちゃーcrying
それは、痛ましかったですね。
「食物連鎖」「自然界の厳しさ」どれも頭ではわかっていても、現実に目にするときついですよね。
しかも、そのあと鶏肉調理ですか(^^;
それはなんともフクザツですね~。
せめて、命を頂くことと感謝して「いただきます」ですね。

お仕事に介護、大忙しの週末ですね。
まつこさんも、お身体いたわってください~

絵莉さん、コメントありがとうございます。

母は巣の方はあまり見ないようにして過ごしているそうです。私は一日で寿命を終えたヒナが哀れだと思うのですが、母は辛抱強く卵を温めた親鳥の方が気の毒に感じるようです。自己投影なのでしょうか?

お互い体力、気力を温存しながらがんばりましょうねー。

この鳥、どこかで見たことがある!が・・・鳥図鑑は車の中に置きっぱなし・・・と思っていたら、可哀想なことになってしまいましたね。
お母様が鳥の様子を気にされていて、良い刺激になっていると思っていましたので、余計に残念です。
自然界が厳しいのは当然分かっているけれど、私もつい擬人化して感情移入してしまうので・・・

平日は仕事、週末は帰省してお母様の介護のまつこさん。
疲労は長距離の移動が一番の原因だと言われることもあるようですが、毎日新幹線通勤している私も歳とともになるほど実感。
どうぞご自愛くださいね。

翡翠さん、コメントありがとうございます。

ほんと、この鳥の話題でしばらく母と楽しめると思っていたのに、残念でした。ネットでいろんな鳥の写真を見て、もしかして「ひよどり」だったのかなあ・・・と思っているのですが、もし図鑑で鳥の種類がおわかりになったら、教えてください。鳥がいなくなってしまったので、ここ数日、電話での会話はもっぱら家庭菜園のことばかりです。昨日はきゅうりが採れたと言っていました。

毎日の新幹線通勤もたいへんですね。翡翠さんもお体気をつけてくださいね。

はじめまして。「ヴェニスの商人」で検索しているうちにこちらに参りました。この鳥はご推察のとおり、「ヒヨドリ」だと思います。泣き声が結構うるさかったのではないでしょうか。ご近所にヒヨドリの巣落ち雛を育てた(日本野鳥の会では、巣落ち雛は拾わないように呼びかけているようですが)方がいて、とてもよくなついたのですが、やはりカラスにさらわれてしまったそうです。

若葉マークさん、コメントありがとうございます。HPも拝見しました。アラビアン・ナイトの世界、エキゾチックですねー。

あの鳥はやはりヒヨドリだったんですか。巣から落ちたヒナを拾ってはいけない理由は、「すりこみ」で人間を親だと思ってしまうからなのでしょうか。やはりカラスは大敵なんですね。あれ以来、カラスを見かけると、「ふんっ! 悪者め!」と心の中で毒づいております。

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