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2009年4月19日 (日)

女の敵は女!

まつこです。

1週間ぶりです。毎日毎日、自転車操業で、ブログを書く余裕がありませんでした。前傾15度の前のめりの姿勢、カッカッカッとヒールの音を響かせ、必死の形相で駅へ急ぐ毎日です。

Photo[通勤途中で目に入った若葉]

しかしそんな般若のようなまつこの表情がふと緩むのは、朝日を浴びる若々しい木々の緑が目に入ってきたときです。思わず足を止め、携帯電話のカメラでシャッターを切りました。

金曜日からはいつものように、新潟で母と二人で過ごしています。今のところ母はまだテレビを見て楽しむことはできます。しかし、今シーズン、NHKの朝の連続ドラマも日曜夜の大河ドラマも、あまり気に入らないようです。『篤姫』を食い入るような表情で見ていたときには、良い刺激になっていたようなので、残念です。NHKもあまり若者だけに迎合せず、老人がのんびり楽しめるドラマも提供してもらいたいものです。

最近、イギリス元首相のマーガレット・サッチャーが首相に就任してから30年というので、「サッチャリズム」とはなんだったのか、今日の経済崩壊を招いた責任はないのか、といった記事をいくつか目にしました。

なかでも強烈だったのはガーディアン紙に載ったフェミニズムの論客ジャーメイン・グリア氏の"The making of Maggie"という記事でした。要はサッチャー自身にはそれほどの政治的信念があったわけではなく、男性同僚たちが作り出した「鉄の女」「チャーチルの再来」「堅実な主婦」といった役柄を、なんの倫理的ためらいも感じずに言われたとおりにやっていただけじゃないか、という批判的総括です。

それにしても女が女を批判する舌鋒は極めて鋭い!「去年パーティで会った時も、目の覚めるようなブルーのドレスに真珠のアクセサリー。髪はシャンパン色のブロンドでキラキラしてたわ。ほっぺただってピーチみたいに艶やか。派手なピンクの口紅でだったわ。青い瞳の輝きは昔に比べるとちょっと色褪せてたけど。ジェフリー・アーチャーが忠実な下僕よろしくぴったりくっついていたわ。」ね、この容姿の描写の細かさが、女同士の戦いの怖さを感じさせるでしょう?

でも、ちょっと待って・・・サッチャーって認知症なんじゃなかったかしら・・・? 今でも社交の場に出るのかしら・・・? ちょっと調べてみたら、昨年9月には首相官邸に招かれてブラウン首相と会談していました。脳血管性の認知症で、夫が亡くなったことすら認識できず、フォークランド紛争とボスニア紛争の区別がつかなくなっているとのことですが、それでも「政権についていた時代の話になると記憶が冴える」のだそうです。

認知症の人でも、できるだけ社会的な活動をしたほうが良いとは言いますが、首相に会うとはびっくりです。母を見ていても記憶力が弱っているだけで、テレビ見ながらなかなか鋭い発言が飛び出すこともあります。「『天地人』って役者たちのしゃべり方が、現代ドラマふうで軽すぎるのよね。それなのに新潟が舞台になっているから話が地味なのよ・・・」といった具合です。認知症の人の発言を、ボケ老人のたわごとと、一概に切り捨ててしまうことはできません。

それにしてもブラウン首相、まさかサッチャー元首相に助言を求めたわけではないしょうが、何話したんでしょう? 別のBBCの報道では、「サッチャーの業績は労働党をダメにしたことだ。今の労働党は『サッチャーの亡霊だ』(pale shadow of herself)」と言われていました。マギー・サッチャー、老いてなお、存在感があることだけは確かなようです。

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コメント

さすがサッチャーさん、認知症になってもすごいのですね。
うちの父も、テレビのニュースへのコメントなんかは、全然普通でもっともなこと言います。
ドラマなんかは、もともと興味がないのに加えて、今は筋を覚えられないので、見ていてつまらないようですが。
「篤姫」は母も大好きでかなり力を入れてみていましたが、「天地人」は「あまりおもしろくないのよね」と言っています。でも、一応見てるんですけど。
ほんとに、それが楽しみな年寄りのことも考えて欲しいですよね~

絵莉さん、コメントありがとうございます。

そうなんですよね、老人が楽しめる番組って少ない気がします。若者はネット世界に移行しているんですから、テレビはもう少し老人娯楽用にシフトしてほしいもんです。

一緒にテレビ見ていて焦るのは、「認知症を知る」とか「認知症予防のためのご近所の底力」みたいな介護系番組です。「母の認知症を介護しているうちに、私がウツになり・・・」とか言っている人が登場する場面になると、必死に話題をそらすのでした(汗)。

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