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2009年3月29日 (日)

ロンドンのサービス

まつこです。

Photo昨日、いいなぁ・・・とまつこが目じりを下げたのは、サウス・ケンジントン駅そばの本屋の主人です。フランス語の本を扱う本屋の店頭でしゃれた葉書を見つけたので買いに入ったところ、「ボンジュール、マダム・・・」とすごく素敵な声がしました。ちょっと白髪のまじるおじさんなんだけど、ほっそりとした表情がすごくハンサム。にこやかな笑顔とともに、そのあと流れるような美しいフランス語で何か言っていたのですが、わかんなかった。まことに残念。やはり日本に戻ったら、フランス語の勉強を始めよう。

Photo_2[サウス・ケンジントンはフランス人のお店が多いです]

よくパリでは店員さんの無愛想な応対に不愉快な思いをする、と言いますが、まつこが先週末に滞在した短期間では、意外なほどみなさん愛想が良かったです。泊ったホテルは都心の4つ星でしたが、滞在直後に感想を伝えるアンケートがメールで送られてきました。「スタッフはフレンドリーで快適だったが、インターネット接続が高くて、遅くて、不安定なのが不満である」と書き送ったところ、直後にマネージャーから「スタッフを褒めてもらってうれしい、インターネットは改善の努力をする」と返事がきました。

日本の過剰サービス社会で暮らしていると、海外では不便を感じることもありますが、パリやロンドンのような大都会のサービスのレベルは、だんだんどこも似たり寄ったりになりつつあるのではないでしょうか。ロンドンも駅の売店のインド人のお兄さんはだいたい無愛想ですが、それ以外はだいぶフレンドリーな応対をするようになったような気がします。ニコリともしないイギリス女性の店員さんのつっけんどんな対応に憮然とさせられることも、ずいぶん減りました。

Photo_3

[このパンとお菓子の両方を扱うお店Bagatelleは、気取ったフランス人のママたちで混み合うお店です。エクレア買って食べたらあっさりした軽い甘みでおいしかったです]

でもそれはイギリス人以外の店員さんが増えたからかもしれません。外国語なまりの英語を話す店員さんが増えたぶんだけ、サービスがソフトになったということでしょう。サウス・ケンジントンで見かけるフランス人の女の子の店員さんは、みんな可愛くてフレンドリーです。

Photo_4[Bagatelleの内部。店員さんに写真とっていいと聞いたら、恥ずかしいから私は撮らないでと言ってカウンターの陰に隠れてしまいました。このあたりのキュートさも、フランスの女の子らしい]

昨日の昼は、キングズ・ロードやフラム・ロードなどホテルの近所のショッピング・ストリートを散策しました。この界隈は最初のコンラン・ショップやハビタをはじめ、洗練されたインテリアやテーブル・ウェアを扱ったお店がたくさんあります。こうしたチェルシーのインテリア・ショップの充実ぶりを見ると、家庭の中を飾る伝統が脈々と生き続けていることを実感します。欲しいものたくさんあるのですが、東京の狭いマンションを思い出すと、買っても使えないようなものばかり。キャンドルとか写真立てなんかもサイズがこちらのは大きいんですよね。

ときどきあられが降るほど寒い一日でしたが、楽しそうな表情の人々に交じって土曜日のショッピング・ストリートを歩き回ると、まつこの心身にパワーがチャージされる気がします。土曜日にチェルシーを散策しているカップルや家族連れはみんな幸せそうです。実際はそれぞれの家族が多少の問題を抱えているはずですが、それでも土曜日にインテリア・ショップでテーブル・マットのようなささやかなものを、一緒に選んでいる人々の表情には生活を楽しむ喜びが浮かんでいます。

Photo_5[ミシュランの建物にはコンラン・ショップとBibendumが入っています。Bibendumにはちゃんとしたレストランのほかに、オイスター・バーがあります]

そんなショッピング・ストリートで気分が高揚したせいか、「こんなスノッブなところで食事はしないぞ」とずっと思っていたBibendumのオイスターバーでランチを食べてしまいました。

Photo_6[オイスター・バーの内部はこんな感じ]

食べたのは「イカとエビとビーフンのサラダ」。コリアンダーが入っていて、エスニックな風味。お箸がついてきました。イギリス人がせいいっぱいおしゃれな食べ物考えたらこういう料理になった、という感じでした。「量が少ないほうがおしゃれ」と思っているのかと思うほど、少量でした。一緒についてきたバケットとバターがおいしかったです。

Photo_7[ロンドンのオイスター・バーでお箸を使ってエスニック・サラダを食べる]

サラダを食べながら見ていると、オイスター・バーの横のお花屋さんで日本人らしい女性が働いています。ナイツブリッジの地下鉄の出口の横の花屋の屋台も日本人の女性が2人でやっていましたが、ロンドンの花屋で働く日本人女性がもしかしたら増えているのかもしれません。いかにも裕福そうなお客さんのためにゴージャスな花束を作っていました。

今回のロンドン滞在で最後の芝居はWar Horseという第一次世界大戦下での馬と少年の心の結びつき描いた芝居でした。ナショナル・シアターで大好評だったため、ウェスト・エンドの劇場に移ってきました。「泣ける」と聞いていたのですが、まつこの涙腺は最後までゆるみませんでした。大がかりなセットと音楽、音響の大スペクタクルで見ごたえはあります。ハラハラさせたあとにたどりつくハッピー・エンド。感動のつぼをしっかり押さえているのですが、あまりきちんとつぼを押さえられると、逆に冷静になるという天の邪鬼の性格が感動に身をまかせることを許しませんでした。

でも登場した馬の人形の動きが見事です。日本の文楽みたいに人形を動かしている人も一緒に見えます。それに人形そのものはちょっとロボットみたいな感じに単純化されたデザインなのですが、動きが生きている馬そのものなのです。仔馬と少年が田園風景の中を走り回る部分は、まつこもちょっとだけウルッとしました。

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