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2009年3月 1日 (日)

庭仕事の治癒効果

まつこです。

3月ですね。今日の新潟は春の到来を感じさせる良いお天気でした。東京と新潟を行き来していると、表日本と裏日本の季節のずれを実感します。新潟では東京に比べると花の時期が遅れ、ある日、いっせいにいろいろな花が咲き始めます。

Photo_2[モクレンのつぼみはまだ固い]

庭に出てみると、梅やモクレンや椿のつぼみが、少しずつふくらみはじめていました。足元を見るとクロッカスが咲いています。まだ冷たい風の中で、おひさまに向かって小さな花びらをせいいっぱい広げているのを見ると、けなげだなあと思います。

Photo_3[クロッカスの黄色い色が鮮やかです]

まつこはこの家で小学校入学から高校卒業まで12年間過ごしましたが、その頃は庭にどんな木があるかなんて、まるで気にもとめていませんでした。大人になってたまに帰省しても、庭に出てみることもめったにありませんでした。こんなふうに季節の移り変わりを細かく気づくようになったのは、母の診断が出て、毎週、帰省するようになってからです。

母も暖かな気候に誘われるように外に出て、庭に落ちている枯れ葉や枯れ枝を集めて掃除をしています。イギリスの新聞『タイムズ』で読んだ記事によると、認知症を患う人にとって、植物の世話は失われつつある自信を回復させる効果があるのだそうです。イギリスにはガーデニングを通して、認知症の人々を支援する慈善団体があり、ガーデニングの治癒効果について啓蒙活動も行っています。植木鉢やプランターでも、植物を植えて育てる喜びを感じることで、患者本人の孤独も癒され、家族も安らぎを得られる、たとえそれが1時間でも貴重なことだと、その慈善団体の代表は語っています。("How Gardening Helps People with Dementia", 2008年12月27日付The Times)確かに庭の手入れをする母の明るい表情を見ていると、植物と接するのは良い効果があるように思えます。

しかし、まつこの場合は、虫が大嫌い、日に当たるのイヤ、爬虫類でも見かけたら悲鳴をあげて逃げ出す・・・という、完全に室内派の少女時代を過ごしました。そんなまつこが年老いた時は、はたして自然の治癒力の恩恵にあずかれるかどうか、いささか疑問です。「コンピュータ技術を使ったヴァーチャル・ガーデニングで老化防止」では、あまり効果がないでしょうねえ。

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コメント

こんにちは~クロッカス可憐ですね。

以前複数のグループホームを見学に行ったのですが、畑で野菜やお花を育てているところがありました。大抵の方はみな楽しそうに熱心に作業をするというお話を聞き、母もそういうことが出来れば良いのにと思ったことがありました。

ちなみに、私も昔は植物にはあまり関心がなかったのですが、ウォーキング中、樹木の名前をあまりに知らないことに気が付き(*´v゚*)ゞ最近ちょっと興味をもって調べたりしています。。。

翡翠さん

コメントありがとうございます。

音楽療法とか菜園での活動とか、そういうプログラムがいろいろ取り込まれている施設がもっと増えてくれるといいですよね。薬物治療など医療面での研究とともに、介護面でもいろんな研究がなされつつはあるようですが、それらの成果を導入するにはやはり福祉予算を大幅に増やす必要があるのでしょうね。母たちの問題というだけではなく、今後の高齢化社会全体の問題だなと、最近、あれこれ思いをめぐらせています。


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