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2009年3月16日 (月)

男の料理

うめぞうです。

先週はまつこの誕生日に、フランス料理を2人前平らげ、おもいもかけずヒヨコさんにほめられるという快挙をなしとげた。わがやでは、3・11事件といわれている。

しかし、この種のことは初めてではない。少し前も、銀座のポール・ボキューズに予約をして、まつこがアルマーニだかなんだか、えらいおしゃれをして、さあ出かけるか、というところでまつこの調子が悪くなってドタキャンをした。思うに、こうした機会があまりにも数少ないので、前の日あたりからあれこれと想像をたくましくし、わくわくするのだろう。自分で勝手にストーリーを考えては、東海林さだおのマンガ、タンマ君の状態になる。あげくのはては無用な気合が入ってしまい、いざその場になると、すっかり消耗してしまうのである。昔、子供の時の遠足がそうだったし、男性ならさしずめベッドでそういう経験があるかもしれない。しかしまつこの場合にはもっぱら食事のお出かけでこれが起こる。つね日頃ひとをあごで使っている割には、こういうときのまつこの消化器はきわめて軟弱である。

まあ二人前といっても、アミューズメントまでは、まつこも食べたし、最後のお菓子は持ち帰ってきたから、前菜一品、メイン一品、デザート一品の簡単なフルコースではある。しかし、そうはいっても、二人分をよく食べたものだと、あとから考えるとわれながらあっぱれである。あんなおいしい料理を残すのはいかにももったいないし、だいたいレストランの人に申し訳ないとまつこが思っているのがこちらにも伝わってくるから、ええい、ここは男の子、明日の分だと思えばよい、とばかりにフランス料理としては比較的盛りの良い料理をひとかけらも残さずにきれいにぜんぶ食べた。

人にほめられたことのあまりないうめぞうは、こんなつまらないことでも、よくぞ食った、などとおだてられると、しごく上機嫌になる。英雄色を好むというのは昔から聞いているが、うめぞうはそちらの方面は、とんと苦手である。人間以外の種に生まれていたら、たぶん生涯、よめさんなど獲得できず、ボスにゴマすって残りご飯をいただきながらしぶとく生きていったものと思われる。でもオスが「食欲」で勝負できるというなら話は別だ。うめぞうは、食うことがなにしろ好きなのである。

先週の土曜日には、病み上がりのまつこのところに、3人のボーイフレンドが夕飯を食べに来た。なんでもそのうちの一人が新しい職場に移るというので、お祝いのパーティをするという。うめぞうは全員、初対面だったがお相伴にあずかった。もちろん彼らのことはよく聞いていたし、みんなじつに感じのよいBFたちなので、初対面でもすぐに親しくなった。そのお祝いのご当人とは、さっそく囲碁なども楽しんだ。うめぞうと同じくらいの実力だから、いい勝負ができた。ところがその彼が、台所仕事はいっさいできないのだそうだ。ご飯も炊けないというから、これは奥様がよほど甘やかしてきたに違いない。

しかし、前にも書いたが男性といえども、食事作りは覚えたほうがいい。昨晩、うめぞうは自分の実家に泊まりに行ったが、今朝は仕事に行く前に、両親のためにかぼちゃを煮たり、煮びたしや、ほうれん草の胡麻和えを作って置いてきた。これは思いのほか、感謝される。今後、自分もまた介護者から被介護者になることを思えば、自分の食事を自分で作れるかどうかは、周りの負担が天と地の差で違ってくる。

さて前回は豆入り野菜スープのことを書いたので、今日は今晩のおかずについて書くことにしよう。今晩はまつこはまだ彼女の実家に帰っているので、うめぞうは留守宅でひとりの食事となった。冷蔵庫を見ると、無意味に巨大なレタスが一つある。というか、これしかない。ただし、ばかばかしくでかい。あとはすぐに悪くなる低温殺菌牛乳が1リットル近くある。これは今晩中に使わないと、明日、帰京したまつこがうめぞうの抵抗も空しく全部捨ててしまう。賞味期限切れの食品を廃棄から守ってやるのは、うめぞうの大切な役割だが、ちょっと油断すると容赦なく捨てられてしまう。そこで今晩は機先を制して、レタスのクリーム煮をつくることにした。こんなとき役に立つのが、まつこが日頃買いためているストックである。ひとつは炒め玉ねぎのレトルト。もう一つはホタテの缶詰。この二つはまつこが、かたきのようにため込んでいるだけあって確かに便利だ。

これで実に簡単でおいしい料理ができる。レトルトの炒め玉ねぎとほたての缶詰を鍋に放り込み、小麦粉をばらばらとふりかけ、木杓子で混ぜながら牛乳を注いでいく。そこに切ったレタスを入れてできあがり。レタスが柔らかくなるまで煮て、バター、塩、こしょうで味を調えて、いただきまーす。黒パンとチーズとともに、どうぞ。

とても美味しくいただけました!

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コメント

お見事です。ベシャメルソースにすれば、ホワイトシチューですね。おいしそう。

いやいや、wombyさんにはまだまだかないません。必要は発明の母という段階です。

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