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2009年1月 3日 (土)

新年雑感

うめぞうです。

新しい年である。

Photo[うめぞうも昨晩、新潟にやってきました]

しかし、うめぞうは昔から儀式のたぐい、いわゆる冠婚葬祭が大の苦手である。儀式に対するセンスがはなはだしく欠落している。祝儀不祝儀、なるべくならば出席したくない。なにも物入りを気にしているわけではない。まして、そうした儀式をくだらないと見下しているのではさらさらない。社会化された通過儀礼は人間の成長にとって重要だということも理解できる。入学式で心を新たにする人、卒業式で涙する人、すなおにいいなあと思う。

これはけっして皮肉で言うのではない。しかしどうも自分はそんなとき醒めてしまっているのだ。醒めた人間がそういう場にいると、素直に感動している人を冷笑しているように見えるんじゃないか。それは甚だ失礼だし、きっと不愉快な思いもさせるだろう。だから醒めていても、ある程度は心を合わせようと努力する。そのときの「演技」感が、自分にとってどうにも居心地が悪いのだ。

そんなこといって、おまえは素人落語でも、日ごろのひょうきん行動でも、大いなる演技派ではないか、とまつこなら言うかもしれない。しかしそれは人の緊張感を崩すための演技である。しかし儀式は逆にみんなで神妙になるための演技。これはどうも苦手なのだ。神妙にしている多くの人もひょっとして自分と同じように演技をしているのか。それとも心からしみじみとした気持ちでいるのか。そこがうめぞうには見分けられない。センスの欠落とはそこを言うのである。そんなわけで、うめぞうは自分が大学に入学した時も、大学を卒業した時も、式典には出席していない。祝儀不祝儀についても、これまでずいぶんと不義理を重ねてきた。一言でいえば未熟、大人げない、社会的に一人前になっていないのである。還暦なんだから、これからはもう少し、大人にならねば(ちなみにまつこもウシ年だが、こちらは一回り下なので念のため)。

というわけで、カレンダーがかわっても、除夜の鐘をしみじみ聞くわけでもなく、初もうでをするわけでもなく、特に心に期するものもない。唯一気がかりなのは2009年、平成21年というやっかいな2つの数字を1年以内に覚えられるかどうかである。毎年、ようやく覚えたころに変わる。つまり今はぎりぎり1年以内に覚えているが、それでも、ん、平成18年だっけ?なんてことは、昨年、区役所などで何度か経験した。

母の介護の次はうめぞうの介護というのは、まつこの避けられない運命だとしても、その間にせめて数年から10年くらいのインターバルを置いてあげたい。昨年は、まつこに分不相応に感謝状などをもらったが、公平に見てまつこの奮闘ぶりは見上げたものである。まあ夫婦で褒め合っていてはバカ丸出しだが、まつこの熟年計画を実りあるものにするべく、せめてわが介護の開始年齢を1年でも先延ばしするよう、健康には留意したいものである。

いまのところごく少数だが、このようなブログを読んでくださった読者の支えも絶大だった。「うめちゃーん、○○さんからコメントもらったよー!」というのが、遠距離介護から帰宅したまつこの第一声だったこともしばしばだった。ネットを介して、喜びと苦しみを分かち合えるこの軽やかな絆は21世紀の人類が開いた新しい可能性であることは疑い得ない。その読者の方々一人ひとりに心から感謝の気持ちを伝えたい。そしてそれぞれの場所で、それぞれの幸福、それぞれの苦労を味わっておられる方々に、さらなる連帯をよびかけよう(イヨッ、全共闘世代!)。 

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コメント

うめぞう様

あけましておめでとうございます。

うめぞう様のお気持ちを、とてもうれしく思いつつ拝見いたしました。

今気づきましたが、まつこ様とうめぞう様の歳の差と、うめぞう様とまつこママ様の歳の差は、ほぼ同じくらいなのですね。

どうぞ、ご健康にお気をつけて、なるべく長く私たちを楽しませてください。
よろしくお願い致します。

しょうさん

コメントありがとうございます。
ブログを通して互いを支えあうというのは、本当に新しい形の交わりですね。これからもどうぞよろしく。

まつこと僕は12歳差、僕と義母は14歳差です。かろうじてまつこの方と年が近いんですが、先日、義母から「終戦の時はどちらに?」と聞かれて「・・・?」。僕は、いちおう戦後生まれなんですが・・・と言ってはみたものの、覚えてはもらえなかったかもしれません。

あけましておめでとうございます。
花やのだんなです。
実は私も年男となりましたが、長男、父も丑年です。
今年のお正月、祖母の住む山梨、上の原に7人家族と孫たちがあつまったのですが(24人)お互いに年をとったなーという話になりました。
うちの母は、祖母の介護のため毎週末、山梨にいきます。戦前うまれの父は、家事はすべて母にまかせっきりでしたので、母は祖母よりも父を心配しています。祖母は今年90歳ですが、母と長男と喧嘩するほど元気でした。が、昔の記憶は鮮明に覚えていても、昨日読んだ年賀状のことはすっかり忘れているというような感じでした。
ぜひ、今年こそは食事でもしたいですね。
どうぞよろしくお願いします。(ume-matsuブログは携帯でチェックできるようにしています。)

keijiさん
あけましておめでとうございます。keijiさんも丑年生まれですか。花屋も設計事務所も、ますます発展する年となるよう祈っています。
山梨での大家族のお正月、90歳から赤ちゃんまでそろっていて、にぎやかだったでしょうね。我々は少子高齢化社会のミニ・モデルのような日々です。近いうちにお目にかかりたいと思っています。今年もどうぞよろしく。

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