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2009年1月16日 (金)

雪かき

まつこです。

今朝は窓の外のガリガリ、ゴリゴリ・・・という音で目を覚ましました。ママが玄関の前の雪かきをする音です。カーテンを開けてみると、10センチくらいの積雪で、庭は一面白。空は灰色、無彩色の世界です。

Photo[雪かきされた玄関の前]

階下に降りていくと、雪かきを終えたママが、お味噌汁を作っていました。なかなか良い調子。ママ、がんばっています。

母が認知症の初期と診断されたとき、わたしはなんでもかんでもやってあげて、生活にできるだけ支障が出ないようにしようとしました。でも、少しくらい物忘れがあっても、できることはまだ残っています。できる仕事は取り上げたりせず、できるだけやってもらうのが良いようです。

その時に、1)ストレスのかからない仕事、2)成果が目に見えて残る仕事、3)人の役に立っていると実感できる仕事、を選んでやってもらうことが大切なポイントです。

1)認知症の患者や老人にとって、以前はできたことができなくなったと実感するのが、大きなストレスになるようです。なんでこんなことができなくなっちゃたのかしら、と自分の衰えを認識することが、老いや病への不安を増大させます。これならできそう、ということをやってもらうよう配慮が必要。

2)認知症の人にとっては、自分のやったことも、記憶として定着しないので、達成感を感じるには、成果が後に形として残ることが重要です。あー、これを私がやったんだわ、と実感できるためには、一目瞭然、はっきりと結果が残る仕事をしてもらいます。

3)最近思うことなのですが、人間が満足を感じるのは、他者のために何かをしてあげた時です。若い時は自分のために時間や労力やお金を使うのが楽しいのですが、退職後のご隠居さんや、弱者とされいつも人から支えられている人たちは、人の役に立つ出来事に大きな喜びを感じるようです。

まつこのママの場合、春から秋にかけては、庭や家の裏の家庭菜園の世話を楽しみにしています。これ、上の3条件を満たしています。「草が刈られて、庭がきれいになりましたねー」、「いやー、やっぱり家庭菜園で採れたトマトは味がぜんぜん違いますねー」、「落ち葉、きれいに片付きましたねー、こうやって庭を眺めると気分がいいですねー」などなど、うめぞうが大げさにほめてくれるのもセラピー効果大です。

雪かきも、ぴったりの仕事です。「あらー、きれいに雪かきしたのねー、すべらなくて安心だわー、助かるわ―。」今週末はうめぞうが来ていないので、わたしがほめます。「お味噌汁もおいしいわー。」

しかし考え直してみれば、別に認知症の人じゃなくても、人から感謝され、達成感を得るのは気分の良いことです。アメリカ人は"Beautiful!"とか"Great!"などの賛辞を普通の会話のなかでもよく使います。日本人ももう少しはっきりと、感謝や称賛を言葉にして表現したほうがいいのかもしれません。

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コメント

父もいろいろやりたがるんですが、「してほしくない」ことが増えてきています。
ストーブの灯油を入れるのは自分の仕事、と思い込んでいるのですが、父がやるととてもこぼすのです。
お風呂の掃除も、お風呂がちっともきれいになりません。
取り上げてしまうことはよくないことと、思いつつも、父の見ていない隙にやってしまったりします。

絵莉さん
コメントありがとうございます。
「してほしくない」こと、確かにいろいろありますよね。最近ではお鍋に残っていた煮物を「温めなおしておいたわ」と言うので見てみると、まっ茶色。筑前煮が佃煮に変身していたことがありました。こういうとき、ぐっとこらえるのが、ちょっとストレスです。

こんにちは!
腰、その後いかがですか?ウチは夫が椎間板ヘルニアで、疲れが極度に溜まるとぎっくり腰をやります。最近は腰痛との付き合いも長いせいか、危ない・・・というのがわかるらしく、来そうだと思うと必ずコルセットをしています。ある程度は予防にもなるみたいなんです。でも、、、それでなくてもメタボなお腹なので、妊婦さんのようになりますが!

認知症のお母様のお世話についての記事、明日はわが身といつも真剣に読んでおります。お母様にやってもらう3つのポイント、本当にその通りですね。これは認知症に限らず当てはまるので、とても参考になります。

先日書きましたが、父は囲碁が趣味で、ここ数年は週に3日ほどは父に習いに何人かの方が来てくれるので(もちろん知り合いの方ばかりなので無料です)、それは生きがい&楽しみになっているみたいです。希望者がいれば子供を教えたいと言っているので、それはいい考えと思っているのですが、なかなか実行に移す気配はありません。。。お弟子さんの1人からは父はパソコンを教えてもらい、ギブ&テイクの関係です。

どうなんでしょう、認知症になると囲碁は難しくなるんでしょうか。今となっては唯一の趣味なので、これがもし出来なくなる事を考えるとちょっと怖いです。

hiyokoさん
コメントありがとうございます。
私が診てもらった外科医に「原因は?」と聞いてみたら、「まあ、みんななるんだよ。年齢的なものもあるし。僕も2年前にやったしね」と、言われました。二足歩行に付随する宿命みたいです。
でも、コルセットなどの医療器具、もう少しおしゃれなもの作って販売したら売れるんじゃないかと思いました。ちょい悪おやじや元JJガールズたちが老後を迎える頃には、需要があるはずです!
お父様、囲碁を教えてらっしゃるとのこと、素晴らしいですね。囲碁は集中力を要するので、お好きでやっていらっしゃれば認知症予防になると思います。それに他の方に教えていらっしゃるのであれば、コミュニケーションの機会も増えますし。若い女性やお子さんに教えるのも楽しいでしょうね。hiyokoさんもお父様から習ってはいかがですか?

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