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2009年1月19日 (月)

心が寒くならないように

まつこです。

昨日は新潟も晴天に恵まれました。実家を出る時に天気が悪いと、こんな寒い北国に一人暮らしでママは寂しいだろうなあと、うしろ髪ひかれる気分になってしまいます。実際に、私が帰京する夕刻になると、母も心細くなるようで、やたらと「寒い、寒い・・・」と言い始めます。この母の「寒い、寒い・・・」は、ただの口癖かと思っていたら、BBC NEWSで読んだ記事によると、孤独は実際に体感温度を低く感じさせるという調査結果があるのだそうです。(Loneliness 'makes you cold')

Photo[昨日は新潟の冬にはめずらしい晴天、青空に雪山が映えます]

トロント大学の心理学研究者の調査チームが、学生を対象として実験を行いました。二つのグループに分け、一方には孤立した経験を思い出してもらい、もう一方のグループには暖かく人と交流した記憶を呼び起こしてもらいます。そのあとでその部屋の温度を言いあてさせると、前者のグループの方がはるかに低く気温を見積もるのだそうです。

もう一つの実験ではコンピュータのシミュレーション・ゲームで球技をやらせます。何人かの被験者には、わざとボールがいかないようにプログラムしておいて、「仲間外れ」になった気分を味わわせます。そのゲームのあと飲み物や食べ物の軽食で何がほしいか聞いてみると、仲間外れにされた人たちはスープやコーヒーなどの温かな飲み物を望むのだそうです。

冬季に気分が落ち込む原因を、従来は日射量の減少と関連づけてきていましたが、気温も関係している可能性があるわけです。また部屋の温度を上げ、温かな飲み物を口にすることで、孤独や落ち込みを和らげられるのではないかと、記事は結論づけています。

この記事を授業中に学生に読ませてみました。その中の"temperature-related metaphors to describe social inclusion and exclusion"という一節の意味を正しく理解したかどうかを確かめるために、そういう比喩の例を英語や日本語であげてみてください、と問うてみました。社会的に受け入れられたり、逆に阻害されたりする状態を示す表現で、温度と関連しているものは、どの言語でも様々あるようです。"We received a warm welcome"(温かな歓迎を受けた)とか、"He looked at me coldly"(彼は冷たい目で私を見た)というような具合です。

「懐が寒い」・・・これはちょっと違いますね。でもお財布の中にスースー隙間風が吹いているようだと心細いのは確か。そんなときにはせめて一杯の温かなスープでもあると、心も少しだけ暖かくなるのですが。

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コメント

今朝のことなんですが、母がデイに出かけてから、私が父のいる階下に降りていくまで30分ほどありまして、父は一人だったんです。
私が階下に降りていったとき、父はストーブの真ん前に座ってました。
私が降りて行ってからしばらくして、ストーブの前を離れました。
1人で寂しくて寒かったのかしら・・・とまつこさんの記事を拝見しておもいました。

絵莉さん
コメントありがとうございます。
確かに、健康な人でもストーブの前って安心する気がしますね。お父様は、お母様がお出かけになって、ちょっと寂しかったのでしょうね。
私は新潟では最近、湯たんぽ使っています。遠距離介護の行く末のことを考えて不安になる寒い夜も、足の先がほんわか暖かいとちょっと気持ちが和らぎます。

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