« 雪の朝 | トップページ | 幸福は伝染する »

2008年12月 9日 (火)

姉と弟

まつこです。

血液型による性格分析は根強い人気がありますが、血液型よりもはるかに確実に性格形成に影響を与えるのは兄弟構成ではないでしょうか。人間関係に対する基本的姿勢は、幼少時から日々経験した、兄弟姉妹の関係の中で養成されるものです。

「姉と弟」という組み合わせの中では、どんな人格が育つでしょうか?「年上の女性への思慕・・・」というような甘酸っぱいロマンスを想像する人もいますが、現実にははるかにハードでリアルな絶対的支配関係が構築されることが多いようです。そこで作り上げられるのは、「弟を完全に手なずけているしっかり者の姉」と「姉に威張られることが日常になっている甘えた弟」という関係です。

そう、ウメマツはたいへんうまい具合に、両方ともがこの「姉・弟」という関係の中で育ちました。つまり「女にいばられ慣れた男」と、「男にいばり慣れた女」という組み合わせの夫婦です。あまり喧嘩もせず、日々、平穏に暮らせるのは、この組み合わせの妙のなせる技です。

うめぞうは今でもお姉さんに頭が上がりません。何か意見の相違があるときは、このお姉さんの名前を出せば、かなり強い援軍となります。このお姉さん、きわめて正義感の強い社会派です。憲法九条を守り、自衛隊海外派遣に反対し、政官財の癒着に憤り、社会保障制度の崩壊を憂いています。

お姉さんはフェミニストでもあります。社会悪はかなりな部分が、男性支配に付随する構造的悪だと位置づけているようです。派遣労働者の雇用不安や貧富の格差拡大について大いに悲憤慷慨するのですが、それは男性社会への批判ともなります。そして議論に熱が入ると、ついつい目の前にいる男、つまりうめぞうを男性社会の代表として糾弾しているかのような口調になりがちです。

そこは長年、培われた従順な弟としての性格が十分に発揮されるところです。うめぞうはなぜか自分も悪いような気がして、恭順と反省の色をにじませながら、姉の悲憤を受け止めることになります。

昨日、実家でこの姉弟の議論をみっちりやってきたうめぞう。たまたま帰宅途中、難民支援NGOのバザーに出くわしました。お姉さんの正義を訴える声が耳の中に木霊のように鳴り響いています。うめぞうはふらふらとバザーに吸い寄せられ、気がつくとモン族の人が作ったエプロンを買っていました。

3[うめぞうは東南アジア系の顔をしています。よく似合っています]

モン族はビルマの軍事政権に弾圧されている民族だそうです。タイに難民として逃れた人も多いようです。その難民キャンプで作られたピンクのエプロンを、うめぞうは買ってきました。なかなか似合っています。姉の影響力というのは、弟の無意識の中に深く根付いているようです。

« 雪の朝 | トップページ | 幸福は伝染する »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 姉と弟:

« 雪の朝 | トップページ | 幸福は伝染する »