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2008年12月17日 (水)

駝鳥のどぶ川

まつこです。

世界同時不況と言われていますが、まつこのごく身近なところにも不景気の影響が及んできてしまいました。しばらく通い続けていたバレエの教室が閉鎖になってしまったのです。

オフィス街と住宅街の中間のような地域にある古い雑居ビル。たまたまそのビルの前を通りかかったとき、「バレエ・スタジオ○○」という目立たない看板を見つけました。「ほんとうにここにバレエ教室があるのかしら?」とにわかには信じがたい、倉庫のような雰囲気の地下室。恐る恐る入ってみると、優雅なピアノの調べが聞こえてきます。まつこが「おばさんバレエ」の世界に足を踏み入れた瞬間でした。

しかしあまり宣伝もせず、いっこうに生徒が増える気配もなかったこの教室。経営者の方の善意と熱意だけでなんとか続いていたのですが、数ヶ月前にとうとう経営不振でやむなく閉じてしまいました。

もはやこれまでか・・・と、いったんは落胆したのですが、生徒の一人がなんと自宅の一部をスタジオに改装し、先生にお願いして教室再開となりました。趣味のために自宅の改装までしてしまう熱意も見上げたものですが、その妻の熱意を理解し、全面的協力を惜しまなかったご主人の愛情の深さに、おばさんバレエ仲間は心打たれました。

そのスタジオに初めて行ってみると、「まっ白」です。床も、壁も、天井も、スピーカーまで白に統一されています。白へのこだわりはご主人の趣味だそうです。入口には「Dance Studio Hanae(仮名)」と奥さまの名前をスタジオの名称として彫りこんだ、銀色のプレートが飾られています。

Photo[まつこは・・・ここには写っていません]

このスタジオでのレッスン、ちょっと照れちゃいます・・・。かつての薄暗い倉庫のようなスタジオから、うって変わったメルヘンチックな白い世界ですから。しかしこうなったら、白いチュチュを着た『白鳥の湖』のオデット姫になった気分で、妄想の世界に入るしかありません。恥や照れの感覚を捨て去ることが肝要です。

それにしても妻、しかも決して若くはない妻(50代)に対し、これだけロマンチックなイメージを抱いていられる夫も、そういうイメージを維持し続けている妻も偉いものです。うめぞうなんてまつこのバレエを『白鳥の湖』ではなく『駝鳥のどぶ川』と呼んでいます。ときどき億劫になってレッスンをサボろうとするまつこに、「さあ『駝鳥のどぶ川』に行っといで。健康のためだよ」と、はっぱをかけてくれるのも愛情の一種でしょうけれど・・・。

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