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2008年11月25日 (火)

これでいいのだ!

まつこです。

秋も深まってきましたね。晩秋の景色は美しいけれど、どこか寂しくメランコリックな気分にさせる・・・はずなのですが、ウメマツはおしゃべり夫婦で、外の景色の情緒とは無関係に一年中、笑ってばかりいます。

Photo[落ち葉のじゅうたん]

しかしこの笑いの感覚というか、笑いのツボが、ウメマツの間でちょっとズレている部分もあります。うめぞうは実は、素人落語を趣味にしています。発表会(寄席というべきでしょうか)の前には私一人を相手に練習をします。「たらちね」という気のいい若者八五郎が嫁をもらう話が、うめぞうの持ちネタです。大家さんから縁談を持ちかけられた八五郎。若くて器量よしの娘と聞いて心躍らせるのですが、どうも話がうますぎる・・・もしかしたらその娘には「瑕(きず)」があるんじゃないかと八五郎は、ふと不安になります。

問題はその部分。「その娘、なんかキズでもあるんじゃないかい? ひょっとして脇腹に穴があいていて、そこから水がジャージャー・・・。」ここでまつこが大あくび。うめぞうは「なんで? え、つまんない? ここすごくおもしろいじゃない」と憤慨します。しかし「若くて器量よしの嫁の横っ腹の穴から水が流れ出す」という、赤塚不二夫のナンセンス・ギャグのような一節を、まつこは「ばからしすぎてつまんない」と感じてしまうのです。

どうもこのナンセンス系の笑いの感覚について、ウメマツの間で差があるようです。因果関係を無視し、思いきり話を単純化した過激なギャグを、うめぞうは大笑いし、まつこは冷やかに無視する。これはもしかしたらもう少し一般的に、男女の間にある笑いの感覚の差かもしれません。『天才バカボン』だって、「これでいいのだー」と暴走するパパを、理性的なママはいつも心配そうに見守っていました。

認知症の母のことを、クヨクヨと心配し、あれこれ悩み続けるまつこ。そのまつこに「いやなことはいったん忘れちゃおう。たまには羽目をはずして飲んで歌って遊ぶのだ。これでいいのだー」と励ましてくれるうめぞう。現実的な悩みと対抗するには、こういうアナーキーな笑いの効用が、確かに大きいのかもしれません。

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