2009年11月 7日 (土)

アニメと大河ドラマ

まつこです。

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋・・・。秋はいろいろやりたいことがあって忙しい季節です。今週末は母の姉、私の伯母が新潟に行って母と過ごしてくれているので、久しぶりに東京で週末を迎えています。いつもより時間があるので、おいしいものを大いに食べ、そのカロリーを消費すべくせっせと運動し、音楽や読書も楽しみたいと張り切っています。

Photo[新国立劇場『ヘンリー六世』のちらし]

先日、学生と一緒に新国立劇場の『ヘンリー六世』を見に行きました。英仏の対立とイングランド国内の内乱を描く歴史劇なので、学生たちは「むずかしそう・・・」と尻込みしていたのですが、シェイクスピアの歴史劇は歴史的背景をそれほど詳しく知らなくても、王冠をめぐる人物の思惑や、権力の力学の生臭さなどが描かれているので、それなりに楽しめるはずです。

『ヘンリー六世』は三部作の作品ですが、学生と一緒に見に行ったその晩は第一部でした。ジャンヌ・ダルクの活躍と破滅、勇将トールボットの果敢な戦いぶりと壮烈な最期といったあたりが見どころです。

今回の演出、あまり私の好みではありませんでした。見ていて思ったのは「日本は大河ドラマとアニメの国なのね」ということ。鎧に身をまとった乙女ジャンヌ・ダルク(ソニン)が、甲高い声でイングランド軍を愚弄する様子は、秘密戦隊ゴレンジャーの紅一点モモレンジャーみたい。舞台いっぱいに投影された火あぶりの刑の燃え盛る炎は、中世魔女狩りの暗い歴史よりは、SFアニメのクライマックスを連想させます。

木場勝己氏が演じるトールボットは、なかなか重厚でしたが、息子とともに戦場で命を散らすさまは、『天地人』の一場面のような印象でした。トールボットという名前の発音を、英語ふうに冒頭の「ト」のところを強く言うのではなく、「ボッ」のところに強勢を置いていました。その方が日本語のセリフになじむのかもしれませんが、その和風の名前が連呼されると、ますます日本の時代劇を見ているような感じになります。

終演後、学生に感想を聞くと、「思ったよりわかりやすかった」とのこと。アニメあるいは特撮風の少女ヒロインと、愛と義の武将が活躍する和風シェイクスピアです。確かにこれなら日本人にも分かりやすいでしょう。歌舞伎や文楽のような伝統演劇に改作していなくても、これは十分に異文化に移し替えられたシェイクスピアだと確信した一夜でした。

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2009年11月 5日 (木)

スカイライン

まつこです。

祝日の11月3日、東京での休日となりました。平日は昼間は勤務、週末は新潟で過ごすため、日中を東京の自宅で過ごすのは本当に久しぶりです。「文化の日って毎年、お天気いいわねー」と言いながら遅めの朝食をとっていたとき、窓の外の景色を見て驚きました。

Photo[食卓横の窓から見えるTokyo Sky Tree]

窓の外の景色の中に突如、建築中のタワーが出現しているのです。トーキョー・スカイ・ツリーです。

こちらは東側の窓なので、いつも朝食のときは眩しくてブラインドを下げているので、今まで気づきませんでした。帰宅はいつも夜ですし。

今のマンションに引っ越して6年ほど過ぎました。窓から見えるスカイラインは6年間で結構、変化しました。最初はこの写真に写っているタワー・マンションもありませんでした。これから、日々、このスカイ・ツリーが成長するのを眺めて暮らすわけです。あまり奇妙な景観にならないといいのですが・・・。

ずいぶん昔、チャールズ皇太子がロンドンのスカイラインの美しさを損なうというので、ロンドンの都市開発に激しく反発していた時期がありました。確かにその後、ロケットみたいな形のビルや黒いガラスのキューブみたいなビルが次々と建ち、ロンドンのスカイラインは大きく変化しました。セント・ポール寺院の大きなドームも立ち並ぶビルの隙間に埋没してしまいました。巨大観覧車のロンドン・アイも、テムズ対岸のビッグ・ベンの古めかしい風格をやや損なっている感は否めません。

しかし、パリのエッフェル塔も完成当初は、美しい都に立つ醜悪な鉄塔として批判されたそうです。今ではパリの象徴です。タワー脚部の曲線に美しさを感じる人もいるでしょう。美意識は時代とともに変化するので、あまり守旧的になってもいけません。でもこの窓の外に見えてきたTokyo Sky Tree、完成したら毎日眺めて暮らすことになるわけです。あまり奇妙奇天烈な姿に成長しないようにと、願っているところです。

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2009年11月 1日 (日)

1年を経て

まつこです。

このブログを始めてちょうど1年経ちました。

Photo[また秋がめぐってきました。夏にヒヨドリが巣を作った南天にも赤い実がつきました]

東京と新潟の二重生活の忙しさ、母の認知症への不安、それらのストレスを解消しようと思ったのが、ブログを始めたきっかけです。介護だけではなく日々の暮らしの中で経験した楽しいことやおもしろいことを書き残せば、「そんな大変なことばかりではない」と楽観的な気持ちを持ち続けられるのではないかと思ったわけです。

1年の間、読んでくださったみなさん、コメントを書き込んでくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。ブログにコメントもらうというのがこんなに楽しいことだとは知りませんでした。人とつながることの喜びを感じました。

Photo_2[庭の木には実のついているものがたくさんあります。これは百日紅の実]

ブログを始めてもうひとつよかったことは、何か新潟らしい写真を撮ろうと心がけるうちに自然の変化に敏感になったことです。四季折々の色、におい、光、風、それらが毎週、どんどん変わることに気づくことができました。

Photo_3[こちらはクコの実だと思います。葉の色もきれいです]

また時折、母の状態を書き残すことで、1年間の変化も記録することができました。1年たって母は74歳になりました。生活の身の回りのことはそれほど変わりなくやっていますが、明らかにここにきて記憶障害や失語が目立つようになりました。

Photo_4[写真にはないけれどうめぞうのパンツまでアイロンがけしてくれました]

これだけ記憶障害があればいろんな事がどんどん出来なくなるのかと思っていましたが、洗濯や掃除などの単純な家事には、まだできることがずいぶん残っています。今日の新潟は曇り空。お洗濯ものがすっきりと乾かないからと言って、せっせとアイロンがけをしていました。婿殿うめぞうのパジャマや下着にもアイロンをかけきちんとたたんでくれました。

来年の今頃はもしかしたらアイロンがけも出来なくなっているのかもしれません。でも先のことを心配し過ぎず、現実の変化に一つ一つ対処していく一年にしたいと思っています。

そして私は今までと同じように、仕事や生活を積極的に楽しむ「攻め」の姿勢でいきます。ママが認知症になったって、美食もお洒落も旅行もあきらめませんっ! 介護しながらも楽しいことも引き続きたくさんこのブログに書ける1年にしたいと思っています。

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2009年10月31日 (土)

菊づくし

まつこです。

今日の新潟は快晴。ウメマツ二人は母を連れて紅葉を観に出かけました。ローカル線を乗り継いで降りたったのは弥彦駅。駅舎が神社を模した造りになっています。

Photo[派手かわいい駅舎です]

Photo_2[越後平野もかすんでいます]

弥彦は越後平野に突如そびえている高さ600メートルくらいの山です。ロープウェーで山頂まで登れます。山頂から佐渡が見えることを期待して出かけたのですが、残念ながら今日は気温が高すぎたのか、霞んでいて見えませんでした。

Photo_3[頂上で記念撮影]

紅葉はちょうど見頃を迎えていました。母は久しぶりの外出です。「お天気が良くていいわねー」と何度も繰り返します。こういうポジティブな内容の発言なら、100回連続で繰り返されても、聞く方はイライラはしません。

Photo_4[佐渡が見えず残念。でも紅葉はきれいです]

Photo_5[これが回転展望塔]

頂上には「展望レストラン」「360度のパノラマが眺められる回転展望塔」「お土産屋さん」などがあります。回転展望塔に乗ってみましたが、中でヘンテコな演歌と民謡の間みたいな音楽が流れ続けていました。昭和の匂いの残る観光地という感じです。こんなのないほうが自然の景観をじっくり楽しめる気がするのですが・・・。ちなみに料金は一人1000円。

Photo_6[杉の森の中はひんやりとした空気ですがすがしい気分になります]

山を降りると深山幽谷。深い森です。その森の中に弥彦神社があります。万葉集でも歌われている古い神社だそうです。なかなか堂々とした構えの神社です。

Photo_7[このピンクのラビット・ファーのベスト。10年くらい前にロンドンのJosephで買ったものです。わたしは気に入っているのですが、うめぞうからはマタギ・スタイルと呼ばれています]

Photo_8[菊祭りの準備が整った境内]

弥彦神社では明日から恒例の菊祭りだそうです。今日はすでに準備が整っていて、色とりどり、多様な形に仕立てられたたくさんの美しい菊を鑑賞することができました。

Photo_9[ずらりと並んだ菊]

Photo_10[盆栽の菊は可愛らしくて繊細な芸術作品のようでした]

Photo_11[菊の和えもの]

神社の周りには温泉街が広がっています。その中の一軒の料理屋さんでお昼ごはんを食べました。最初に出てきた和えものも「菊」でした。シャリシャリとした歯ごたえでおいしかったです。

この日帰り小旅行を提案してくれたのはうめぞうです。私は実はちょっとめんどくさくて、ためらっていました。「三人で出かける機会はあまりないよ。良い思い出になるよ」と言ってくれたのですが、わたしは「良い思い出っていったって、本人はきっと忘れちゃうよ。『思い出作り』って介護者の思い入れという面が強いからねー。なんてったって認知症なんだから、思い出作りは難しい・・・」とかなんとかグズグズ言っていたら、「そういう発想はマルクスかウェーバーだ!」と言われてしまいました。なんだかよくわからないけど、婿殿の優しさを唯物論的に否定するのは良くないと思い、しぶしぶ重い腰をあげて出かけることにしました。

いつも家にいるのが一番いいわ、あまり出かけたいとは思わないと言っていた母が、今日は「あー、よい一日だったわねー、出かけてよかったわ」と、何度も何度も言っています。しばらくすると弥彦に紅葉を見に行ったなんてことは忘れてしまうかもしれませんが、それでも楽しかったと、今この瞬間に思うことが貴いのだと、改めて思いなおしました。記憶は色あせ、消えていきます。残される記憶の量の集積ではなく、それぞれの瞬間の幸福感をこそ尊ぶべきなのでしょう。そのことに気づかせてもらった一日でした。

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2009年10月30日 (金)

はじめの一歩

まつこです。

昨晩からうめぞうと一緒に新潟に来ています。11月1日は母の誕生日。昨晩は少し早めにバースデー・プレゼントをあげました。今年のプレゼントはエプロンと本です。エプロンはまだ「まだできる家事はあるから、がんばってやってね」という期待をこめました。本は辰巳芳子さんの『庭の時間』と京都に住むイギリス人のベニシアさんの『ベニシアの京都里山暮らし ―大原に安住の地を求めて Venetia's Kyoto Country Living』。自然の変化をいつくしみながら日々を大切に生きるお二人の生活のような、静かな安らぎが母の生活にも満たされるようにという祈りをこめてこの2冊を選びました。

Photo[写真がきれいなので母は喜んで見ています]

母は大喜び。昨晩はさっそく新しいエプロンをつけ、2冊の本の美しい写真を眺めながら、今日はすごくいい日にだったわ!」と何度も繰り返し言っていました。今週は大好きな婿殿のうめぞうがやってくるというので、水曜日には美容院にも行ってきていました。なかなか好調です。

この母の上機嫌ぶりを見て、私はほっと一安心。実は今日は母の初めての介護認定の調査だったのです。あらかじめ「介護認定」と伝えると母が抵抗感を抱きそうだったので、「市役所の職員の方が健康状態の調査に来てくれる」という、やんわりとした表現で説明。安心して、警戒心を持たないようにしてもらうため、バースデー・プレゼントも数日早めにあげて楽しい気分になってもらおうという「作戦」でした。

Photo_2[婿殿うめぞうが一緒だと母もご機嫌。プレゼントされたエプロンを着て記念撮影]

調査員の方との面接は無事にすみました。母はそつなく答えていましたが、簡単な記憶テストにも答えられず、言葉がなかなか出てこないということも多かったため、症状は調査員の方にもよくわかってもらえたようです。帰り際に私にこっそりと、「プライドの高い方ですね。記憶できていないことや、わからなくなっていることをすごく上手にカバーしながら答えていらっしゃいました」と、印象を伝えてくださいました。さすがプロです。身の回りの世話などはまだできているので、あまり高い介護度には判定されないだろうが、利用できるサービスはあるとのことでした。

これでいよいよ本格的な介護に向けて、一歩踏み出しました。私自身も、ある一線を越えるような不安感を「介護認定」に関して抱いていたのだと思います。家族の中でできることには限界もあります。まして遠距離。これからは公的サービスや民間サービスの利用も取り入れながら、母にとっても私にとっても、できるだけ良い方法を模索していきたいと考えています。本格介護に向けて、はじめの一歩の一日でした。

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2009年10月23日 (金)

錦秋

まつこです。

昨夕、授業の後、同僚のゴーギャンに上野駅まで車で送ってもらい、新潟に帰省しました。事務職員の方にも、「これからご実家に帰省ですか? お気をつけて」と声をかけてもらいました。同僚たちの協力や理解は、気分がせっぱつまっているときに、非常にありがたいものです。

Photo_2[秋の青空は気持ちがいいです]

今朝の新潟は一片の雲もない秋の晴天。たいへん気持のよい一日です。鉄錆び色、濃い赤、オレンジ、黄色・・・庭の木々の葉の色が、青空に映えてきれいです。母の調子は、明らかにお天気に左右されます。こんな快晴の朝は、「この調子なら認知症とは気付かない」というレベルにまで、言動がしっかりとします。

Photo[母も青空と紅葉を見上げています]

そうなるとママ・スイッチがオンになるので、発言が妙に冴えます。母のお使いで銀行に出かけようとしていた私に、母が声をかけました。

ママ:あなたも大変ねぇ。こんなふうに東京とここを往復して、仕事と親の世話ばかりに明け暮れていたら、あなたがボケちゃうわよ。

思わず一瞬絶句した後、私は笑いが止まらなくなってしまいました。いやー、まことにその通り。母も自分の言ったことの可笑しさに苦笑いしていました。

ママ:ボケるっていうのは、つまりね、こんな田舎で刺激のない生活をしていると感覚が鈍くなるっていうことなのよ。え?海外に旅行に行きたい?そうそう、どんどん出かけたほうがいいわよ。本だけ読んでいたって吸収できるものは限られているんだから、学生に与えられるものも少なくなるわ。体が動くうちにどんどん行動しなさい。

Photo_3[庭の掃除をする母]

いやはや、こうなると絶好調です。これもお天気の良さのおかげでしょう。私が銀行から帰ると、せっせと庭の落ち葉を掃除していました。

あとひと月もすると、新潟は鉛色の雲に厚く覆われた冬になります。厳しい季節の前に、穏やかな秋の日のありがたさを、しみじみと実感した一日でした。今日の母の明るい笑顔と秋のきれいな青空を、しっかりと胸に刻んでおきたいと、心の中のシャッターもしっかりと切った錦秋の一日です。

Photo_4[昨晩は二人分のお弁当を買ってきて夕食にしました。お弁当の中にも紅葉がはいっています]

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2009年10月21日 (水)

我が家の健康ブーム

まつこです。

食欲の秋を迎えました。おいしいものがたくさんありますが、ウメマツはこのところ健康志向を強めています。最近、二人続けて風邪をひいてしまい、ここは健康管理が大切と再認識しました。96歳(うめパパ)を筆頭として、84歳(うめママ)、73歳(まつママ)の3人の老人たちの介護はおそらくこれから本格化するでしょう。それを乗り切るには、まずは自分たちの心身の健康維持が必須条件です。

Photo[まずは有機野菜、無農薬野菜]

うめぞうは元来、健康には気を使うほうです。一方、私はワインだ、ケーキだ、ジャンク・フードだと野放図に飲み食いする欲望の奴隷。そんな私にうめぞうが、1冊の本をプレゼントしてくれました。最近、話題になっているエリカ・アンギャル著『世界一の美女になるダイエット』です。著者はミス・ユニバース世界第二位の知花くららの栄養指導をした人だそうです。タイトルはトンデモ本ですが、栄養学に基づいた健康な食生活を分かりやすく解説しています。この通りの食生活をすれば、知花くららのような健康美が実現できるのではないか・・・と素直な読者、あるいはおっちょこちょいの読者は、さっそく食生活の改善に取り組むわけです。で、私はその一人。

まず食材の宅配を、有機野菜や無農薬野菜を売り物にしているオイシックスに変更。ちょっとお値段が高めですが、確かに野菜は新鮮です。野菜以外の食材も豊富です。先日注文したカモのコンフィはおいしかったです。濃縮還元ではない果汁百パーセントのジュースもおいしいです。配達時間も指定できるのが何より助かります。(今までの宅配は曜日や時間は指定できませんでした。)

Photo_2[オーガニックのオリーブ・オイル、オーガニックのドイツパン、オーガニックのプルーン]

スーパーに行ってもオーガニックの食品を選んで買うようになりました。PEMA(ぺーマ)社のドイツパンは、ライ麦100%フォルコンブロートや、4種類の穀物をまぜたメーアコルンブロートなど、何種類かの黒パンがあります。トーストしても焦げずに、むしろしっとりモチモチした食感になります。香りもよくてとても美味しいです。クリームチーズやブルーチーズとよく合うので、我が家では朝食も夕食も、ここしばらくはずっとこの黒パンを食べています。

Photo_3[おやつだってオーガニック]

少し前にイギリスから一時帰国した友人のcherryがお土産に持ってきてくれたのは、Peter Rabbit Organics社のクッキーです。ピータ・ラビットの描かれたかわいい箱に入っています。お砂糖も人工甘味料も入っていなくて、ほのかな甘みがとても自然なおいしさです。

夏に南フランスで知り合ったKさんも、フェア・トレードのクッキーを送ってきてくれました。ネパールのオーガニックの材料でできている紅茶クッキーです。

Jocalatは『世界一の美女になるダイエット』で紹介されていたララバーというお菓子の一種です。オーガニックのカカオとナッツだけでできています。やはり砂糖不使用。かなり食べ応えがあって190キロカロリー。最近、時間がないときのランチはこれですますこともあります。アメリカのiHerbというサイトで直輸入できます。

Photo_4[究極の健康食品]

そして極めつけが青汁です。『世界一の美女になるダイエット』では青汁と呼ばずに「グリーン・カクテル」と呼びます。「美女の朝は一杯のグリーンカクテルで始めるの」だそうです。手軽にビタミン補給でき、クロロフィル入りのものは抗酸化効果が高い、という、いかにも科学的な栄養学の情報と、グリーンカクテルという呼び名のようなおしゃれなイメージを結びつけたところが、この本が売れている理由でしょう。

昔、ビン入りの牛乳だと嫌がって、正四面体のテトラパックの牛乳ならば喜んで飲んだ、そんな記憶を持つ人はいないでしょうか?私はその一人。イメージ戦略に弱いタイプです。青汁は今まで一度も飲んだことがありませんでした。顔をしかめながら飲むうめぞうを見て、「まずいなら飲まなきゃいいじゃない」と突き放していた私。今では毎朝、グリーン・カクテルを飲んでいます。エリカ・アンギャルお勧めのProGreensを、やはりiHerbで直輸入しました。

出版社の幻冬舎の戦略にまんまと乗せられた感はありますが、でもなんだか体の調子いいような気もしています。もうしばらく、この健康志向の食生活を続けてみましょう。同書によれば「いま口にしたものが、10年後のあなたを決める」のだそうです。うーむ、現在48歳。10年後、還暦を目前にして、はたして世界一の美女に少しでも近づいているかどうか・・・これに関しては絶対に検証不可能ですけれど。

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2009年10月19日 (月)

寿!

まつこです。

この週末は土曜日に仕事があり、新潟に帰省できませんでした。大阪に住む弟に、時間がとれたら母を訪ねてあげてほしいと頼んでおいたのですが、仕事が忙しいらしくダメでした。仕事も確かに忙しいらしいのですが、どうも弟は母の認知症が受け入れられないらしく、鬱気味らしいのです。男の子って弱虫ね!ま、仕方ありません。

私は土曜日の仕事のあと、久しぶりにうめぞうの実家で週末を過ごしました。うめぞうのお父さんが日曜日に誕生日を迎えるので、そのお祝いです。なんと96歳sign03 

Photo[うめパパ96歳、うめママ84歳、うめぞう60歳の記念写真]

義父の健康の秘訣は、やはり規則正しい生活のようです。三度の食事(うち夕食は胃ろうによる栄養補給)、薬の服用、読書、数独、テレビ、運動(WiiFit)、入浴、睡眠。これらの生活プログラムがきっちりと組まれ、毎日、そのプログラム通りの日々を過ごしています。今日は気分がのらないからお風呂に入らないとか、今日は食欲がないから一食抜くとか、テレビを見る気にならない、というようなことがほとんどないのです。

こういう規則正しい生活ができる人は、情緒的にも安定しているようです。逆に生活に規則性がきちんとあれば、気持ちも落ち着くのでしょう。これはぜひとも見習いたいことです。

よしっ、私も毎晩、寝る前にストレッチ運動をすることにしよう! ストレッチ・ポール、ヨガ・マット、フレックス・クッション(つい最近購入)、筋トレ用DVD、ストレッチ用DVD、ヨガDVD、太極拳DVD・・・、自慢じゃありませんけれど、三日坊主で使わなくなった健康グッズなら各種そろっています。さっそくこの中からどれか選んで、始めましょう。

でも、できれば自宅でのエクササイズだって、それなりのウェアがあれば、もっとやる気になるでしょう。ちょっと洗練されたデザインの着心地の良い、白いシルク・ジャージーのルーム・ウェアなんかがあればいいなあ・・・。まずはスタイルから入らないとね。

いくつにになっても、おしゃれを楽しみ、たとえばラベンダー色の洒落たウェアでスポーツを楽しむ、そんなおばあちゃんに私はなりたいっ!そのためにも96歳の義父を見習い、今より少し規則正しい生活をさっそく始めてみましょう。

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2009年10月14日 (水)

家訓

まつこです。

以前、NHKで放送していた『アリー・マクビール』というドラマで、主人公のアリーには考え込んだり、迷ったりすると、ネックレスのチャームをいじるという癖がありました。実は私も大昔から、同じ癖があります。

今朝も遅刻ギリギリ。職場であわてて授業の準備をしようと、PCの前で「えーと」と文書を整えながら、いつものように自然に指が喉元のネックレスをいじろうとしたそのとき、「えっ! ないっ!」。あるはずのネックレスが消えていました。

8月にスローン・スクェアのLinks of Londonで買った、小さなクロスのネックレスです。もしかしてつけ忘れたのかと思い、あわてて自宅にいるうめぞうに電話し、置き忘れてないかと聞いてみました。いつもは私のアクセサリーなど気にもとめていないうめぞうが、「今朝、君が玄関を出ていくとき、確かにそのネックレスをしていたよ。僕は確かに見た」と確信を持って言い切ります。すると無くしたのは通勤途中・・・。もう絶対に見つかりっこありません。

がっかりしている私にうめぞうは言いました。「無くさなければ新しいものは買えないよ」。そうです! そうでした! これが我が家で代々、祖母から母へ、母から私へと伝えられた家訓なのです。

戦時中、極端に物資のないときに、小学校でハンカチを無くした母がしょんぼりしていると、祖母があっさりと「無くさなければ新しいものが買えないわ」と言ったのだそうです。その話を母は繰り返し繰り返し語り、私は500回くらい、うめぞうも50回くらい聞いています。いったん無くしてしまったものを、くよくよと悔やんでいても仕方がないという楽天的メッセージがそこにはこもっています。

先々週、うめぞうが我が家で愛用していたクリーマー(ミルクピッチャー?)を落として割ってしまった時も、私は「食器なんか割れなければ、新しいものが買えないわ」とこの家訓で慰めました。

そうだ、そうだ、そのとおり。ネックレスは無くしたら買えばよいのです。失恋したら次の恋です(ちょっと違うかな?)。

すっきりと気分を切り替えたそのとき、だだっ広い講師室のパソコンが並ぶデスクの下に小さな光るものが・・・。おおー、クロスのチャームが見つかりました! 奇跡です。

Photo[これ、ごく小さなチャームです。よく見つかりました]

チェーンは残念ながら見つかりませんでした。Links of Londonのチェーンは留め金のところが洒落ているのですが、留めにくく、たぶん家を出るときからちゃんと留まっていなかったのだと思います。念のため、個人研究室まで行って、厳重に鍵をかけてから、着ていたセーターを脱いでひっくり返し、胸元の下着の中まで点検してみましたが、チェーンはひっかかっていませんでした。ま、チャームが見つかっただけで良しとしましょう。

無くさなければ新しいものは手に入らない――。そしてさっぱりとあきらめた目でこそ見つけられるものがある――。これが本日の教訓です。ハンカチでも、ネックレスでも、あるいは恋のお相手でも、無くしてしまったときは、このメッセージを思いだしてみてください。

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2009年10月10日 (土)

秋の夜

まつこです。

うめぞうと一緒に新潟に来ました。先週、仕事と風邪でこれなかったので、中11日あけての帰省でした。新潟はもう肌寒く、庭の木の葉も紅葉し始めています。寒がりのうめぞうは、そろそろ暖房がほしいと言っています。

Photo[庭の木の葉も赤く色づき始めています]

10日以上来ないと、その間に火災保険の更新手続き、年金の振込通知、各種振替通知などの郵便物が届いています。いつもは数日以内に私が来て、必要な手続きがあればしてしまうのですが、しばらく来なかったので、母は自力で処理しようと試みたようです。

しかしだんだん書いてある内容が理解できなくなっているらしく、お金が振り込まれたという通知を持って銀行に行き、払込の手続きをしかけてしまったようです。整理してしまっておいた通帳やら証書やらもあれこれ出してごちゃごちゃにしてしまいました。

2年前に初めて認知症の診断を受けたときに、「火とお金の管理にまずは気をつけてください」とお医者さんに言われました。火の方は、暖房をオイルヒーターにしたり、自動消火装置つきのガス台にしたり、急ぎ対策を講じたのですが、お金の管理の方はなかなか難しいです。親の介護を経験した人たちから、「通帳は本人から頼まれるまで取り上げないほうがよい」と聞いています。良かれと思って管理してあげようとしても、老いた親は子供に通帳を取られたと思ってしまうというのです。

各種の売り込みや営業への対応も悩ましいところです。牛乳の宅配はすでにひとつお願いしているのに、しつこい売り込みに負けて、別のメーカーの乳製品の宅配を契約してしまいました。「ひとつは私のぶん、新しく取り始めた方はまつこの分」と母は言っています。牛乳やヨーグルトくらいなら良いのですが、最近は不動産業者が来ることもあるようです。「庭にアパートを建てないか」とか、「土地と家を売らないか」と聞かれたそうです。宗教の勧誘も厄介です。今のところ牛乳屋さん以外は、母は警戒心をむき出しにして対応して、事なきを得ていますが、これから不安ではあります。

今の母は、自分のお金は自分で管理するものだという自立心と、いろんなことがだんだんわからなくなってきたという不安の間にいるようです。それでも今日は娘と婿殿がやってくるというので、バスに乗って買い物に出かけました。婿殿によいところを見せようとしてか、新しいセーターなど自分用に買ってきていました。新潟産の甘エビなんかも買っておいてくれました。娘夫婦がやってくるのを楽しみに買い物に行くという気持ちがある間は、ぎりぎりまで「ママのお金はママのもの」という自尊心を傷つけないようにしながら、注意深く見守るしかないと思っています。

Photo_2[新潟の味、甘エビ。うめぞうが今日は殻むきを手伝ってくれました。鯛も地元のものです]

新潟の秋から冬へかけての味覚、甘エビ。もっちりとした舌触りと濃厚な味で美味しかったです。私のお気に入りの地酒「吉乃川」をぬるくお燗して飲むうちに、まあ、なんとかなるさ・・・と、ほろ酔い気分に、しばし不安は忘れた秋の夜でした。

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